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「家帰ったら即食べますね！」
「それじゃ、また感想聞かせてね」
「はい！」
尋常じゃないほど近しい距離で会話するAと千冬を、九井と乾が遠くから見つめていた。
「あの距離感と甘々な雰囲気で付き合ってねぇのは謎。……イヌピーもそう思わねぇ？」
「―――。…別に、」
「どうした、イヌピー、嫉妬か？」
「……」
「そうか。―――まあとりあえずは、知人Bを抜け出すとこから始めねぇとな？」
そんな会話が二人の間で繰り広げられていたことなど、当の本人達は露知らず。
「今回特に力を入れたところはね、」
「―――その特に力入れたチョコレート、俺には分けてくれねぇの？」
千冬にオランジェットの良さを力説しようと張り切っていた時、後ろから急に割り込んできた声。……あ、やばい、すっかり忘れてたぜ。
「――いつまでたってもくれる気配しねぇし、何、今回もしかしてオレの分ないのか？」
…むすっと不機嫌そうな顔をした隆が、ジト目でこちらを見つめていた。
「アハハ、やだなー隆くんてば、私が君の分を忘れるはずがないじゃないか」
慌てて隆の分を取り出せば、ちょっとだけ表情を緩ませて、紙袋を受け取る隆。ふふっ、チョロいチョロい、まったくチョロいもん――――あいだだだだだだっ！？
「何か今すげー失礼なこと考えてただろ、」
「とんだ濡れ衣だよ、何言ってるんだよ」
…この人怖っ。なんでこんなに私の頭の中を読み取るのが得意なんだよ。
「まあ、好み聞くだけ聞いといて、テメェの分はありませんっつうのは酷過ぎるしな」
…あ、そういえば私、隆にどんなのが良いか聞いたんだった。
「その点でいうと、今回のは割と隆好みかもしれん。いや、ぜったいそうだ」
「へェ、何作ったん？」
「食べるまでの秘密」
「そっか」
人差し指を唇に当てて、秘密、の意味を表す仕草をすれば、凄い穏やかな表情で相槌を打つ隆。そしてそのまま、後頭部をつかまれ引き寄せられ、ほっぺたに唇を押し付けられた。
「！………な、なんで、」
「ん？――コレのお礼」
ジンジン熱い頬を抑えて抗議すれば、渡した紙袋をひらひらとさせて。
「お、お礼はホワイトデーでいいから！」
「そーか？」
誰にも見られていなかったと、そう信じたい。
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ま - え、これって駿台模試の英文ですか！？ (2022年5月22日 13時) (
レス) @page15 id: 8b077b9bca (このIDを非表示/違反報告)
わたし - まって、私坂本なんだけどw (2022年5月11日 17時) (レス) @page6 id: 4ecae0ff80 (このIDを非表示/違反報告)
雨降り星(プロフ) - シュウさん» そうなんですよ…時間があればいろんな人のエンドつくりたいとか思うんですけど、話数的に厳しかったり…(´・ω・`)楽しみにしてくださってありがとうございます！ (2021年9月28日 7時) (レス) id: c629cc7e2d (このIDを非表示/違反報告)
シュウ(プロフ) - 夢花さん» この作品いつも楽しみにしています。三ツ谷も千冬もマイキーも選べない！各々のエンド作って欲しいです（土下座（願望なだけなのでご無理はなさらなず） (2021年9月28日 4時) (レス) id: ad2f2b2a8f (このIDを非表示/違反報告)
夢花(プロフ) - 千冬…………まぁ、可愛いければなんでもいいよね!!!うん!!! (2021年9月24日 18時) (レス) id: 78d9e81099 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨降り星
| 作成日時：2021年9月3日 9時
