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「うおっふ」
腰にすさまじい衝撃を感じて、思わずうめき声が洩れる。
「おいアンタ、何してくれちゃっ…」
「すげぇ、やべーよA、超可愛い、超綺麗だ」
「それは…どうも」
文句の一つでも言ってやろうと口を開いた瞬間、かぶせるようにそう言われて、逆に戸惑う。両手をガシッと掴まれて、キラキラした目で私を見つめる万次郎。
…いや、まあ褒められて悪い気はしないけどさ。
「オレと一緒に行こう、な？」
「いや、私は隆と――…」
「いいから行くんだよ」
「え、ちょっ…。―――隆、ごめん！」
ズルズルと引っ張られる形で走り始めて、後ろを向けば絶望的な表情でこちらを見る隆と目が合った。罪悪感がやばい。マジでごめんよ、隆。
東卍メンバー達とかなり離れたところまで来た辺りで、ようやく万次郎の歩みは緩やかになった。
「万次郎、あのさ、今私草履なんだよ、分かる？超走りにくいし足痛いし、」
「―――オマエのこと好きなのは、三ツ谷だけじゃねーし。…オレだってAのこと、好きだし」
ようやく立ち止まったかと思えば、不貞腐れたようにそんなことを言う。
「…え、知ってたの？」
「あんだけわかりやすい態度取ってたら誰でも分かるだろ、フツー」
「そーかな」
フンスッ、と鼻息荒く、不機嫌ですアピールをする万次郎。…こういう時は下手に否定すると面倒だから、うんうん頷いておく。
自然な動作で私の指を絡めとる万次郎。所謂、恋人繋ぎというやつ。付き合ってた頃はもっと躊躇してたのに、いつの間にかこんなことまで覚えちゃって、まったく。ほっとくけど。
「御守り買おーな。オレちゃんとお金持ってきたし」
「…ああ、いいけど」
色々種類あるな。私は無難に、無病息災にしようか。今年受験だし、学業成就でもいいかも。
「Aはコレな」
ほい、と手渡されたのは、ピンクベージュの――――安産祈願？Why？
「いや、安産祈願て…今の私には最も関係ないんだけど。私別に今妊婦じゃなくて学生だし。なんでこれを？」
「ん？―――そりゃ、」
一旦言葉を区切って、そのまま私のお腹を着物の上からするりと撫でる万次郎。
…その、どこか妖しくて艶っぽい手付きに、思わず肌がゾクリと粟立つ。
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ま - え、これって駿台模試の英文ですか！？ (2022年5月22日 13時) (
レス) @page15 id: 8b077b9bca (このIDを非表示/違反報告)
わたし - まって、私坂本なんだけどw (2022年5月11日 17時) (レス) @page6 id: 4ecae0ff80 (このIDを非表示/違反報告)
雨降り星(プロフ) - シュウさん» そうなんですよ…時間があればいろんな人のエンドつくりたいとか思うんですけど、話数的に厳しかったり…(´・ω・`)楽しみにしてくださってありがとうございます！ (2021年9月28日 7時) (レス) id: c629cc7e2d (このIDを非表示/違反報告)
シュウ(プロフ) - 夢花さん» この作品いつも楽しみにしています。三ツ谷も千冬もマイキーも選べない！各々のエンド作って欲しいです（土下座（願望なだけなのでご無理はなさらなず） (2021年9月28日 4時) (レス) id: ad2f2b2a8f (このIDを非表示/違反報告)
夢花(プロフ) - 千冬…………まぁ、可愛いければなんでもいいよね!!!うん!!! (2021年9月24日 18時) (レス) id: 78d9e81099 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨降り星
| 作成日時：2021年9月3日 9時
