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その凄まじいまでの美しさに声が出ない隆には関係なく、Aはちょっと顔をしかめる。
「やっぱり人混みは好きじゃないな。…なんか、ジロジロ見られるし」
「それは…」
お前がとんでもない美人だから、という言葉は言わないでおいた。言ったとしてもきっと、きょとんとされるだけだから。まったく、自分の美貌に無頓着なのは本当に困る。
「A、タカちゃんたらさ、さっきからお前が来るのずっと待ってたんだぜ？まだかまだか、って、いつもから想像できねぇくらいにソワソワしてた」
「えぇ…」
ごにょごにょとチクリに行く八戒の情報に、Aは変な顔をするが。
「八戒、余計なこと言うんじゃねーよ」
ガシガシと頭を搔きながら近付けば、複雑そうな顔をしていたAが、ちょっと微笑む。
図らずとも、二人は向かい合う形になって。
「……まぁでも、すげぇ、綺麗だと思う。似合ってる」
「ありがと。隆もかっこいいよ」
照れたようにはそう返した後、自分の発言が恥ずかしくなったのか、頬を赤らめて長い睫毛を伏せるA。
そんな姿ですら色っぽく見えるのだから、美人というものは恐ろしい。
「A、久しぶり」
「あ、柚葉ーー」
仲がいいのだろう、彼女の姿を目にしたとたん、Aはすっ飛んでいく。
しばらく二人でワイワイキャイキャイした後、柚葉がAの背中を押した。
「ほら、クリスマスでデートできなかった分、今三ツ谷とデートしてきなよ」
「いや何で知ってるの？」
「ん？八戒から聞いた」
Aは複雑そうな面持ちだ。三ツ谷も若干、柚葉に話したのであろう八戒にイラっとするが、もしかすればそれは良いことだったのかもしれない。
「柚葉もこう言ってくれることだし、んじゃ、デートしますか。隆」
―――だって、愛しい彼女が、こんなにも優しい笑みを浮かべて、その華奢な手を差し出してくれているのだから。
Aがこちらに向ける極上の微笑みに対して、自分の頬も緩むのを感じながら、その細くて柔らかいであろう手を取ろうとして、
「Aーーー!!!」
――――突如としてその場に乱入し、Aの腰に抱き着いた彼、万次郎によって、その機会は永久に失われてしまう事となった。
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ま - え、これって駿台模試の英文ですか！？ (2022年5月22日 13時) (
レス) @page15 id: 8b077b9bca (このIDを非表示/違反報告)
わたし - まって、私坂本なんだけどw (2022年5月11日 17時) (レス) @page6 id: 4ecae0ff80 (このIDを非表示/違反報告)
雨降り星(プロフ) - シュウさん» そうなんですよ…時間があればいろんな人のエンドつくりたいとか思うんですけど、話数的に厳しかったり…(´・ω・`)楽しみにしてくださってありがとうございます！ (2021年9月28日 7時) (レス) id: c629cc7e2d (このIDを非表示/違反報告)
シュウ(プロフ) - 夢花さん» この作品いつも楽しみにしています。三ツ谷も千冬もマイキーも選べない！各々のエンド作って欲しいです（土下座（願望なだけなのでご無理はなさらなず） (2021年9月28日 4時) (レス) id: ad2f2b2a8f (このIDを非表示/違反報告)
夢花(プロフ) - 千冬…………まぁ、可愛いければなんでもいいよね!!!うん!!! (2021年9月24日 18時) (レス) id: 78d9e81099 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨降り星
| 作成日時：2021年9月3日 9時
