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それにしても、寒くなってきたな。あと1週間でクリスマスかー。今日は久しぶりに歩きで学校行くことにしたけど、やっぱ寒い。
ここ最近毎晩、夜中に映画鑑賞するのにはまっていて、若干寝不足気味な私ですが。
ふと後ろを見れば、かなり遠くの方に隆の銀髪と、ひよりちゃんの焦げ茶のふわふわの髪が見えた。
仲がよろしいようで良かったですねー。あの二人とは、っていうか誰とも三角泥沼関係になるのはお断りなので、近づくのは控えようかな。
晴れてひよりちゃんの想いが報われて、2人が結ばれることになったら、祝福してあげよっと。
I have no friend in this shoolになる可能性はあるけど、てか絶対そうなるけど、私には苺大福があるから。
「おはよ、A」
「ギィィヤァァァァァァァァァァァァァァ!?!?!?!?!?!?」
「いや、そんな驚くか?そこまで叫ばれると、オレも傷付くぞ?」
いきなり肩を掴まれてかなりビビった。いや、だってホラーではあるあるじゃん?
黒くて長い髪を振り乱して、真っ白な服着た怖い女の人が近づいてくるやつ。さっき見たときはものすごい遠くにいたのに、いつの間にかめっちゃ近くにいたみたいな。
「速いよ、隆くん」
「ああ、ごめんな、桜井」
息を切らせたひよりちゃんが、ぷくっと頬を膨らませる。
「あ、Aちゃんもおはよう」
「おはよう」
今気づいた、とでも言わんばかりの顔で私に挨拶してくれるひよりちゃん。…うん。
「それでね、さっきの話の続きなんだけどね…」
隆だけを見つめて離し始めるひよりちゃん。私は邪魔だと言いたいのね、はい、分かりました。めんどくさいのは嫌だし、ここらへんでさりげなーく私は2人から離れて…
「何で離れんの?」
…無理でした。腕を隆に掴まれました。こっち見ずにひよりちゃんの方見ながら腕掴むとか、どういう動体視力してんだこの人。
「いや、私はもう用がないかなーと思って…」
「お前が俺に用がなくても、俺はAに用があンだよ」
「用?」
なんかあったっけ。何もない気がするけど。
「A、来週のクリスマスって空いてるか?」
「うん、多分」
こくんと頷けば、嬉しそうに頬を緩める隆。
「―――それじゃあその日、俺と二人でデートしよう」
――――蕩けるほど甘い笑顔で、隆は、そんなことを言った。
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ま - え、これって駿台模試の英文ですか!? (2022年5月22日 13時) (レス) @page15 id: 8b077b9bca (このIDを非表示/違反報告)
わたし - まって、私坂本なんだけどw (2022年5月11日 17時) (レス) @page6 id: 4ecae0ff80 (このIDを非表示/違反報告)
雨降り星(プロフ) - シュウさん» そうなんですよ…時間があればいろんな人のエンドつくりたいとか思うんですけど、話数的に厳しかったり…(´・ω・`)楽しみにしてくださってありがとうございます! (2021年9月28日 7時) (レス) id: c629cc7e2d (このIDを非表示/違反報告)
シュウ(プロフ) - 夢花さん» この作品いつも楽しみにしています。三ツ谷も千冬もマイキーも選べない!各々のエンド作って欲しいです(土下座(願望なだけなのでご無理はなさらなず) (2021年9月28日 4時) (レス) id: ad2f2b2a8f (このIDを非表示/違反報告)
夢花(プロフ) - 千冬…………まぁ、可愛いければなんでもいいよね!!!うん!!! (2021年9月24日 18時) (レス) id: 78d9e81099 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雨降り星 | 作成日時:2021年9月3日 9時