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少女漫画はちょい胸焼けするのであんまり見ないけど、謎に知識だけある私。
………うーん、何で？
「俺は…俺は、その人のことを考えると夜しか眠れなくて、指先が触れただけで一気に体温が高くなって、どうしようもないくらいその人が好きで好きでたまらないのに、そんな思いには微塵も気づいてくれないんです」
ふむふむ、千冬の苦悩はよく分かったけど、夜眠れてるんなら大丈夫だよ。至って健康的。
“夜も眠れない”なんて大袈裟に言わず、正直に言うところがまたホントに可愛いのよ。
「これっぽっちも、気づいて、くれないんスよ！？」
「分かった分かった、千冬の恋煩いは十分分かったから。肩をそんな強くつかまないで。肩亜脱臼するから、ね？…いやはや、世の中にはとんだ鈍感おまぬけさんがいたもんだねぇ、まったく」
「全然分かってねェ!!!」
今度こそ千冬は、そっぽを向いて、ソファーのクッションにボフン、と顔をうずめる。
えー、なして！？なしてそんな拗ねとるんばい！？拗ねてる千冬もえぐ可愛いけども‼
「……Aさん、ブーメラン乙です」
「ちょっとタケちゃんまで！？」
ブーメラン乙ってなんだよ。訳分かんねー。
「頑張れ千冬、想い続ければ願いは叶うって。…前見てきた未来は、千冬とAさん恋人っぽかったし」
なんかタケちゃんがゴニョニョ言ってるけど、いつものことだから放っておこう。それが一番。取りあえずは、千冬のご機嫌取りが最重要案件だから。
「千冬〜…そんな怒んないでよ、私の聞き方が悪かったなら、謝るからさ。ごめんね。千冬のこと大好きだから、許してちょんまげ」
後ろからむぎゅう、と背中に抱きつけば、ピクンと震えた後、ゆっくりと体を起こす千冬。
「…いいんです。勘違いなんてできないくらいに、ストレートに思いをぶつけられない、意気地なしが俺が…悪いんですから」
寂しそうにつぶやいた後、向き直って、私の膝に頭から倒れこむ千冬。
その指通りの良い髪の毛をそっと手で梳き始めれば、気持ち良さそうに目を細める。…可愛い、子猫みたいで。
「えー…俺の目の前でやることっすか、普通」
ごめんよタケちゃん。これが私と千冬のコミュニケーションなんです。
「―――こうやって、“弟”として甘やかしてもらうのも、悪くないっスよ、Aさん」
そう小さくつぶやいた彼の言葉は、誰の耳にも届くことはなかったのだった。
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ま - え、これって駿台模試の英文ですか！？ (2022年5月22日 13時) (
レス) @page15 id: 8b077b9bca (このIDを非表示/違反報告)
わたし - まって、私坂本なんだけどw (2022年5月11日 17時) (レス) @page6 id: 4ecae0ff80 (このIDを非表示/違反報告)
雨降り星(プロフ) - シュウさん» そうなんですよ…時間があればいろんな人のエンドつくりたいとか思うんですけど、話数的に厳しかったり…(´・ω・`)楽しみにしてくださってありがとうございます！ (2021年9月28日 7時) (レス) id: c629cc7e2d (このIDを非表示/違反報告)
シュウ(プロフ) - 夢花さん» この作品いつも楽しみにしています。三ツ谷も千冬もマイキーも選べない！各々のエンド作って欲しいです（土下座（願望なだけなのでご無理はなさらなず） (2021年9月28日 4時) (レス) id: ad2f2b2a8f (このIDを非表示/違反報告)
夢花(プロフ) - 千冬…………まぁ、可愛いければなんでもいいよね!!!うん!!! (2021年9月24日 18時) (レス) id: 78d9e81099 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨降り星
| 作成日時：2021年9月3日 9時
