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たらたら41 ページ42

「そんな訳、ないでしょ…っ、座骨神経とか、腸骨動脈を損傷してたら、取り返しのつかないことに、なって…」

「オレが大丈夫だって言ってんだ、大丈夫なンだよ、A」



有り得ない。そんなはずない。ナイフはかなり深くまで突き刺さっていた。
早く手当てをしないと命すら危ないのに、どうしてこんな平然と立っていられるのか。



「…用がねェなら、もう行くわ」

「まって、場地、」


傷なんてものともせずに駆け上がっていく場地を、必死で追いかける。取り敢えず、止血して、安静にした状態で病院に運ばないと、本当に場地は死ぬ。―――場地が、死ぬ?



嫌だ嫌だ嫌だ、そんなの許せない認められない。


多勢に無勢、1人で何十人もの相手取る場地だけれど、信じられないぐらいの速さでやっつけていく。微力ながら私も、後ろから場地に襲い掛かろうとしてるやつは突き飛ばして落としました。



そしてとうとう、稀咲の喉元へ血のこびりついた鉄パイプを突き付ける場地。そして――――、吐血した。



「場地!!!」

ぐらりと傾いだ場地の体を、何とか支える。ゲホゲホと吐血し続ける場地の血液が、私にもかかった。


「場地、だから……言ったのに…っ、馬鹿じゃないの、何でそんな無茶ばっかりするんだよ!」

「ここまでか――…」

「何、言ってんの、今すぐ救急車呼んで、病院で手当てしてもらわないと、」


隆がそばにいた人に、救急車を呼ぶよう怒鳴りつける。



「A、マイキーを、一虎を…頼む」

「頼むって、そんな――――千冬!千冬、今すぐこっち来て!」

「はい!―――場地さんっ!」




白々しい態度で冷たい視線を送る稀咲。万次郎を煽るような発言をしたかと思えば、その言葉に反応するように、万次郎がゆらりと立ち上がる。



…その視線の先には、今だ座り込む一虎の姿が。



ずっと殺したかったと、万次郎はそう言う。それを引き留め、ずっと諭してくれたのが場地だったのだと。――――そこで初めて、万次郎の兄である真一郎を殺したのは一虎なのだと知った。



背の高い男を瞬殺し、立ち上がった一虎を殴り飛ばす万次郎。その体が有り得ないほどに遠くまで吹っ飛ぶ。追い打ちをかけるように、バゴッという鈍い音と共に蹴り飛ばして。



――――気が付けば、倒れこむ一虎と、そんな彼に近付く万次郎との間に、体を滑り込ませていた。

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キャラメルシュガー(プロフ) - まって..wwこのお話面白すぎて夜中なのに爆笑してしまったwww作者さん神‼️ (2022年8月18日 0時) (レス) @page18 id: 9b02bb5cbf (このIDを非表示/違反報告)
雨降り星(プロフ) - 全部千冬が引き継ぎます!! (2021年9月3日 10時) (レス) id: c629cc7e2d (このIDを非表示/違反報告)
なのは(プロフ) - あとなんか知らんけどバジリスクが4ぬとこめちゃ冷静でした丸 思い言え無くて残念だったねバジリスク…君の無念はきっと千冬が果たしてくれるよ多分! (2021年9月3日 9時) (レス) id: 4035e5a938 (このIDを非表示/違反報告)
雨降り星(プロフ) - なのはさん» なんか壮大なストーリーが始まる予感…っ!! (2021年9月3日 9時) (レス) id: c629cc7e2d (このIDを非表示/違反報告)
なのは(プロフ) - 雨降り星さん» そう…これが…黒い衝動の始まりだった…(((おやめなさい (2021年9月3日 9時) (レス) id: 4035e5a938 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雨降り星 | 作成日時:2021年8月21日 0時

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