たらたら14 ページ15
「あんまお父さんとお母さんに心配かけさせんなよ」
「うん」
イザナ君を送った後、わたしのことも家のすぐ近くまで送ってくれた。ありがたい。
「ちょっとお兄さん、耳貸して」
「ん？どした？」
ちょっと言いたいことがあったので、手招きして近くに来てもらう。小首をかしげながらも、身をかがめてくれたお兄さんの耳に背伸びして、こしょこしょとささやく。
「お兄さん、ちょっとだけわたしのタイプかも。カッコいいから、カノジョできなくても、自信もってね」
「！」
さすがに大きな声で言うのは恥ずかしい。わたしは結構、年上の人が好きなんだよな。包容力ある人が好き。
「…オレさ、Aちゃんが最初言ってたキモいおっさんの気持ちが、ちょっとだけ分かった気がするわ」
何故ここでそのおっさんの話が！？あの思い出は、口にするのも悍ましいんですけど。
その後、大きな手で頭を軽く撫でてくれて。今度こそお別れした。
家に帰ると、お母さんが泣きながら出迎えてくれて、そして滅茶苦茶怒られた。泣いた。…でも、この日のことは二度と忘れないと思う。
「そっか。万次郎のお兄さんだったんだね」
道理で、初めて万次郎を見た時、何となくデジャヴを感じたわけだ。言われてみれば、目がものすごく似てる。
じんわりと視界が霞み始めて、慌てて目元を拭った。
次に会った時、ちゃんとお礼しようと思ってたんだけどな。死なれてたらどうしようもないよな。
「Aーー？どしたの、大丈夫ー？」
部屋の中からエマちゃんの心配そうな声が聞こえた。もう一回しっかりと目をこすり、「何でもないよ」と答えて部屋に戻った。
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キャラメルシュガー(プロフ) - まって..wwこのお話面白すぎて夜中なのに爆笑してしまったwww作者さん神‼️ (2022年8月18日 0時) (
レス) @page18 id: 9b02bb5cbf (このIDを非表示/違反報告)
雨降り星(プロフ) - 全部千冬が引き継ぎます!! (2021年9月3日 10時) (レス) id: c629cc7e2d (このIDを非表示/違反報告)
なのは(プロフ) - あとなんか知らんけどバジリスクが4ぬとこめちゃ冷静でした丸 思い言え無くて残念だったねバジリスク…君の無念はきっと千冬が果たしてくれるよ多分！ (2021年9月3日 9時) (レス) id: 4035e5a938 (このIDを非表示/違反報告)
雨降り星(プロフ) - なのはさん» なんか壮大なストーリーが始まる予感…っ!! (2021年9月3日 9時) (レス) id: c629cc7e2d (このIDを非表示/違反報告)
なのは(プロフ) - 雨降り星さん» そう…これが…黒い衝動の始まりだった…(((おやめなさい (2021年9月3日 9時) (レス) id: 4035e5a938 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨降り星
| 作成日時：2021年8月21日 0時
