１３３．きっと大丈夫 ページ34
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「あの…
二人を連れて帰って来れるんですよね？
いわゆる『ブタ箱』に『お泊り』なんてことじゃないですよね！？」
事情がわからないだけに不安が募る。
玄関に向かう大野さんを追い掛けるようにしながら尋ねると、大野さんはまるでお天気の話をするような普通さで答えた。
「行ってみないことには何とも言えないけど、
逮捕されたとは言ってなかったから大丈夫だと思うよ」
た、逮捕…！？
大野さんにとっては日常的な用語なんだろうけど、一般人の俺はドキッとしちゃうよ。
「お…俺、みんなの晩メシを用意して待ってますから！
ビーフシチュー、沢山作ったんです。
だから必ず連れて帰って下さいね！」
ドキドキしながら華奢な背中に訴えると、大野さんは振り返ってふわっと笑った。
「ふふっ。
どうりでさっきからいい匂いしてると思った。
相葉ちゃんの大好物だから、すごく喜ぶね」
その笑顔には、緊張も焦りも微塵も見当たらない。
そこでようやく気付く。
そうだよ。
この人に任せていれば大丈夫なんだ。
俺ってば、動揺しすぎ！
翔さんは大野さんを駅まで車で送ろうとしたけれど、大野さんは夕食が冷めないうちに食べてほしいと言って、一人で出掛けて行った。
出掛けに「カズくんのシチュー、いっぱい食べるんだぞ」と言って、領の頭を撫でた大野さん。
領はそれに頷いてお父さんを送り出したけれど、居間に戻って来るとショボンとした様子で、いつも相葉さんが座る席をじっと見つめた。
「いただきます」の声も何だか普段より小さいような…
「しょうくん…」
「ん？」
「まつにいとまーくん、かえってくる…？
ブタバコってなに？
ブタバコにとまるかもしれないの？」
すごく心配そうな顔。
あー…
俺がヘンなことを言ったから…(汗)
マジに反省。
ごめん、領！
すっかり元気がなくなってしまった領に、翔さんが笑顔で答える。
「大丈夫だよ、領。
智くんがちゃんと連れて帰って来るから。
なぁ、カズ？」
「えっ…？
うん、そうだよ。
ビーフシチューを山盛り作ってるから、みんなに食べて貰わないと。
お父さんに任せてれば大丈夫。
だから領もしっかり食べような」
「うん」
俺らの笑顔を見て安心してくれたらしい。
領はホッとした顔で頷き、スプーンを握り直した。
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kotorix(プロフ) - satoshiikoさん» satoshiikoさん、その通りです！今、誤字脱字その他の最終チェックをしておりますので、もうちょっとだけお待ち下さいね〜♪ (2014年9月7日 13時) (
レス) id: 66db8230c5 (このIDを非表示/違反報告)
satoshiiko(プロフ) - 次パートはパスが取れるのを待っていればいいのかな？ (2014年9月7日 13時) (レス) id: 48c930074b (このIDを非表示/違反報告)
kotorix(プロフ) - satoshiikoさん» satoshiikoさん、はやい！ついに追いつかれてしまいました〜！本当に有り難うございます。通しで読んでいただくと、思いつきで書いてるのがバレバレですね(^_^;)このあと次パートに更新する予定ですので、引き続き宜しくお願いいたします♪ (2014年9月7日 12時) (レス) id: 66db8230c5 (このIDを非表示/違反報告)
kotorix(プロフ) - 美夏(´･∀･`)さん» 美夏(´･∀･`)さん、はじめまして♪コメント有り難うございます。おお、リアル桜荘ですか(^_^)昭和な感じがしますね〜♪「桜の木〜」のシリーズは随分長い物語になりましたが、今回は一応完結編のつもりで書いています。最後までお付き合い下さると嬉しいです♪ (2014年9月7日 12時) (レス) id: 66db8230c5 (このIDを非表示/違反報告)
satoshiiko(プロフ) - 翔ちゃんのお口いっぱい頬張る描写とか、おかしくって楽しくて、149まで読み終わりました。また次を楽しみにしています。 (2014年9月6日 9時) (レス) id: 48c930074b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kotorix
| 作成日時：2014年7月19日 16時
