１２６．ふたつのプレゼント ページ27
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「「「「「さいしょはグー！！」」」」」
「「「「「ジャンケンポン！！」」」」」
えっ？
嘘だろ。
「チクショーッ！！！
また負けたーッ！！」
翔さん連敗。
翔さんは疲れることより負けることの方が悔しいみたい。
一回戦と同様に全員でカウントしながら空気を注入、そのあと結局六回戦までやったのだが、翔さんがなんと四敗、潤くんが一敗、そして、六戦目で領が一敗という結果。
領は体重が軽すぎてポンプを押すのが難しかったので、大野さんが手を貸したんだけど、この父子の場合、それがどういったものであれ、二人で何かすること自体が楽しいらしく、終始ふにゃふにゃほわほわ笑ってて。
浮き輪が綺麗に膨らんだ頃には、不運続きの翔さんもこの癒しムードに毒気を抜かれてすっかりご機嫌になっていましたとさ。
めでたし、めでたし。
領は砂浜の上に置いた特大の浮き輪の真ん中に入って、楽しそうに笑った。
「すっごい大きいねぇ！」
どういう目的で買ったのか、この浮き輪はあまりに大きいので、領のようにまだ小さな子どもは使えない。
潤くんは、翔さんが先に膨らませたレモンイエローの子ども用の浮き輪に領の頭をくぐらせた。
「領はこっちな。
俺からのプレゼント」
潤くんはニッコリ微笑んでそう言うと、領の頭を優しく撫でた。
「きれいな色！
じゅんくん、ありがとう！」
「どういたしまして」
そのとき、翔さんが「おいおいおい！」と待ったをかける。
「領。
確かにその浮き輪は、潤が領のために買って来たもんだ。
だが、その中に入ってるのはどうだ？」
「えっ？」
領がきょとんとした顔をした。
翔さんはそんな領に、思いっきりカッコイイ顔を作って言った。
「その浮き輪の中に入ってるのは、俺が吹き込んだ空気だ。
ちゃーんと祈りを込めながら入れといたからな。
領がクラゲに刺されませんように、足がつりませんようにって」
翔さんは潤くんに張り合ってるのか？
潤くんは「なんだよ、それ」と言ってるし、大野さんがクスクス笑ってる。
そんな中、領は、翔さんの言葉を、言葉通り素直に受け取る。
「しょうくん、ありがとう！」
領にまっすぐな瞳を向けられて、翔さんは自分で言っておきながら恥ずかしくなっちゃったみたい。
「ゆーあーうぇるかむ！」
何故か棒読み英語で返し、照れ臭さを隠すように俺らに背を向けたのだった。
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kotorix(プロフ) - satoshiikoさん» satoshiikoさん、その通りです！今、誤字脱字その他の最終チェックをしておりますので、もうちょっとだけお待ち下さいね〜♪ (2014年9月7日 13時) (
レス) id: 66db8230c5 (このIDを非表示/違反報告)
satoshiiko(プロフ) - 次パートはパスが取れるのを待っていればいいのかな？ (2014年9月7日 13時) (レス) id: 48c930074b (このIDを非表示/違反報告)
kotorix(プロフ) - satoshiikoさん» satoshiikoさん、はやい！ついに追いつかれてしまいました〜！本当に有り難うございます。通しで読んでいただくと、思いつきで書いてるのがバレバレですね(^_^;)このあと次パートに更新する予定ですので、引き続き宜しくお願いいたします♪ (2014年9月7日 12時) (レス) id: 66db8230c5 (このIDを非表示/違反報告)
kotorix(プロフ) - 美夏(´･∀･`)さん» 美夏(´･∀･`)さん、はじめまして♪コメント有り難うございます。おお、リアル桜荘ですか(^_^)昭和な感じがしますね〜♪「桜の木〜」のシリーズは随分長い物語になりましたが、今回は一応完結編のつもりで書いています。最後までお付き合い下さると嬉しいです♪ (2014年9月7日 12時) (レス) id: 66db8230c5 (このIDを非表示/違反報告)
satoshiiko(プロフ) - 翔ちゃんのお口いっぱい頬張る描写とか、おかしくって楽しくて、149まで読み終わりました。また次を楽しみにしています。 (2014年9月6日 9時) (レス) id: 48c930074b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kotorix
| 作成日時：2014年7月19日 16時
