１２３．冷たいけど気持ちいい ページ24
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大野さんは領の小さな手を取った。
「じゃ、行ってみるか」
「うん！」
領はすっごく嬉しいんだな。
子どもらしい、とってもいい顔してる。
サイズ感も雰囲気も、やたらと可愛らしい父子が水に足を入れる。
「つめたっ…！
まだ水が冷たいねぇ」
領は平気な顔をしてるけれど、大野さんが思わず身を縮める。
いつの間にか潤くんの姿が見えなくなっていたが、しっかりしてる彼のことだから心配する必要はないだろう。
せっかく準備体操をしたことだし、俺らも海に入ろうということになり、松岡さんと相葉さんが大野さん父子の後に続いた。
「ひゃー！！
沁みるね、こりゃ！」
「ひょー！！
冷てぇ！」
二人とも一気にハイテンション。
そんなに冷たいの？
どれどれ、俺も入ってみますか。
おお、思いっきりシャキッとする！
日差しはギラギラしてきたが、水温はまだ充分に上がっていない。
身体が小さい領と、皮下脂肪がほとんどなさそうな大野さんと相葉さんは、あんまり長く入ってると身体が冷えちゃうかもな。
大野さんと領は、手を繋ぎながら水深が領の胸の辺りのところまで進んだ。
「お父さん、気もちいいね！」
「ふふっ、そうだね。
寒くはない？」
「だいじょうぶ」
穏やかな波の振幅にゆらゆら揺れている浮遊感が、何だか懐かしくて心地いい。
領が、大野さんに掴まりながら足を浮かせてみた。
「お父さん、見て！
プカッとうくよ！
ぼく、およいでみたい！」
小さい頃からスイミングクラブに通ってる領は、水泳が得意で既に四泳法をマスターしている。
海水は浮力が大きい分、身体が浮きやすいから、余計にスイスイ泳げちゃうんだろうな。
大好きなイルカに一歩近付けるかも。
「ゴーグルを着けた方がいいね。
一度テントに戻ろっか。
翔くんも戻ってると思うし」
大野さんは領にそう言うと、後続の俺に「一旦戻るね」と言って、領の手を引きながら浜へ戻って行った。
一方、松岡さんと相葉さんは「水深を確認がてら、ひと泳ぎしてこよう」と言って、遊泳区域を示すブイに向かって泳いで行った。
松岡さんは平泳ぎ。
相葉さんはクロール。
二人とも上手なもんだ。羨ましい。
俺も付いていこうかと思ったが、松岡さんと相葉さんの二人は何を張り合ってるのか、いつしか競うようにがむしゃらに泳ぎ出したので、早々に脱落。
一人でいるのは寂しいので、とりあえずテントに戻ることにした。
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kotorix(プロフ) - satoshiikoさん» satoshiikoさん、その通りです！今、誤字脱字その他の最終チェックをしておりますので、もうちょっとだけお待ち下さいね〜♪ (2014年9月7日 13時) (
レス) id: 66db8230c5 (このIDを非表示/違反報告)
satoshiiko(プロフ) - 次パートはパスが取れるのを待っていればいいのかな？ (2014年9月7日 13時) (レス) id: 48c930074b (このIDを非表示/違反報告)
kotorix(プロフ) - satoshiikoさん» satoshiikoさん、はやい！ついに追いつかれてしまいました〜！本当に有り難うございます。通しで読んでいただくと、思いつきで書いてるのがバレバレですね(^_^;)このあと次パートに更新する予定ですので、引き続き宜しくお願いいたします♪ (2014年9月7日 12時) (レス) id: 66db8230c5 (このIDを非表示/違反報告)
kotorix(プロフ) - 美夏(´･∀･`)さん» 美夏(´･∀･`)さん、はじめまして♪コメント有り難うございます。おお、リアル桜荘ですか(^_^)昭和な感じがしますね〜♪「桜の木〜」のシリーズは随分長い物語になりましたが、今回は一応完結編のつもりで書いています。最後までお付き合い下さると嬉しいです♪ (2014年9月7日 12時) (レス) id: 66db8230c5 (このIDを非表示/違反報告)
satoshiiko(プロフ) - 翔ちゃんのお口いっぱい頬張る描写とか、おかしくって楽しくて、149まで読み終わりました。また次を楽しみにしています。 (2014年9月6日 9時) (レス) id: 48c930074b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kotorix
| 作成日時：2014年7月19日 16時
