１１１．家族の食卓 ページ12
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大野さんが着替えに行っている間に、晩御飯を食卓に並べなきゃ。
今日の献立は、大野さんが食べるという前提で考えた。
めばるの煮付け、鶏ささ身と湯葉の煮浸し、湯豆腐、しろ菜のお浸し、赤だし。
こうして並べると、賄い人としての俺も進歩したものだ。
さくら荘に来た当初は、レパートリーがない上に要領が悪く、シチューだのポトフだの、ほぼほぼ煮込み料理しか作ってなかったもんな。
みんな、よく文句も言わずに食べてくれてたと思う。
大野さんが領と一緒に二階から下りて来た。
普段ならもう寝に行っている時間だが、領の目はまだパッチリ。
今晩は特別。
やっと出来た父子の時間に水を差すものはいない。
領はローテーブルの上に置いていた自分のラッシュガードを取りに行くと、大野さんに見せた。
「お父さん、これ見て」
「おっ。
綺麗な色だねぇ。
イルカが付いてる」
「まーくんがくれたの。
海できるんだよ。
お父さんのもあるよ」
「へえ、そうなの？」
大野さんは嬉しそうな領の報告を聞くと、相葉さんを振り向いて、「相葉ちゃん、ありがとうね」と言った。
相葉さんはニカッと笑って「どういたしまして」と言うと、大野さんの青いラッシュガードを広げた。
「ほら。
リーダーのはこれだよ」
「青だ。
ありがとう、好きな色だよ」
「でしょー？
俺、リーダーのこと、なーんかわかっちゃうんだよね ♪」
「ふふっ。
そうなの？」
大野さんと相葉さんの会話は、日頃からゆる〜い感じなので、ここでもやっぱりマイナスイオンが放出されてる。
その上今日は領がいるから、居間の空気がほわほわ感でいっぱいだ。
「大野さん、ご飯どうぞ」
「ありがとう」
大野さんが夕食を食べ始めると、領は俺らのラッシュガードを次々持って来て、「これがじゅんくん」「これはかずくん」「これがまーくん」と、大野さんに教えた。
行ったり来たりして説明するのがまた可愛くて、食卓でお茶を飲んでる翔さんや潤くんもニコニコしてる。
一番最後に持って来たのが翔さんの真っ赤なラッシュガード。
「これがしょうくんの。
お父さんと『ぺあるっく』だって」
翔さんがブホッとお茶を噴いた。
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kotorix(プロフ) - satoshiikoさん» satoshiikoさん、その通りです！今、誤字脱字その他の最終チェックをしておりますので、もうちょっとだけお待ち下さいね〜♪ (2014年9月7日 13時) (
レス) id: 66db8230c5 (このIDを非表示/違反報告)
satoshiiko(プロフ) - 次パートはパスが取れるのを待っていればいいのかな？ (2014年9月7日 13時) (レス) id: 48c930074b (このIDを非表示/違反報告)
kotorix(プロフ) - satoshiikoさん» satoshiikoさん、はやい！ついに追いつかれてしまいました〜！本当に有り難うございます。通しで読んでいただくと、思いつきで書いてるのがバレバレですね(^_^;)このあと次パートに更新する予定ですので、引き続き宜しくお願いいたします♪ (2014年9月7日 12時) (レス) id: 66db8230c5 (このIDを非表示/違反報告)
kotorix(プロフ) - 美夏(´･∀･`)さん» 美夏(´･∀･`)さん、はじめまして♪コメント有り難うございます。おお、リアル桜荘ですか(^_^)昭和な感じがしますね〜♪「桜の木〜」のシリーズは随分長い物語になりましたが、今回は一応完結編のつもりで書いています。最後までお付き合い下さると嬉しいです♪ (2014年9月7日 12時) (レス) id: 66db8230c5 (このIDを非表示/違反報告)
satoshiiko(プロフ) - 翔ちゃんのお口いっぱい頬張る描写とか、おかしくって楽しくて、149まで読み終わりました。また次を楽しみにしています。 (2014年9月6日 9時) (レス) id: 48c930074b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kotorix
| 作成日時：2014年7月19日 16時
