４０．それって偶然？ ページ40
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「たっだいま〜！」
領とふたり、楽しい風呂タイムを過ごして出て来ると、丁度玄関からご機嫌なトーンの声。
領が帰って来る少し前に出掛けた翔さんのご帰還だ。
「やっと帰って来た」
「まったくビール買うのにどこまで行ってたんだか」
食卓の準備をしていた潤くんと相葉さんが顔を見合わせていると、居間のドアが開いた。
見ると、両手に重そうなコンビニの袋を持った翔さんにエスコートされ、大野さんが入って来た。
「ただいま」
「おかえりなさい。
翔さんと一緒だったんですね」
「うん。
たまたま会って」
いつものふにゃっとした笑顔。
今朝のいかにもアンニュイな大野さんは相当レアだったんだな。
まあ、とにかく元気になってよかった。
早速風呂上がりの領が、上気した顔で駆け寄る。
「お父さん、おかえりなさい」
「領もおかえり。
おじいちゃん、おばあちゃんは元気だった？」
「うん。
お父さんによろしくって」
「ふふっ…そっか」
大野さんと領。
二人が一緒にいると、相乗効果がハンパない。
途端にほわほわ広がるマイナスイオン。
やっぱ癒されるなーなんて思いながら眺めていると、翔さんが「おいー。重いよー。これ冷蔵庫に入れるの手伝ってよー」と助けを求めて来た。
慌てて駆け寄り、彼が抱えていたコンビニ袋を受け取ると、確かに尋常じゃない重さ。
「すごいね、これ。
いったい何本買って来たの？？？」
「わかんないよ。
今っていろんな銘柄のビール出てるから、絞り込めなくてさ。
とりあえず全種類三本ずつ買ってみた」
さすがは翔さん。
こだわってるんだか、こだわりがないんだか。
それにしても、近所のコンビニで買ったはずのビールが、何故か思いっきりぬるいんだけど。
「リーダーと一緒になったのって偶然？」
相葉さんがそう尋ねると、翔さんは「偶然っちゃあ偶然かな」と言った。
「駅前のコンビニでビール買って、そのまま店の前のベンチに座ってたんだ。
六時には帰るって言ってたから、そろそろかなーと思ってさ。
そしたら智くんが通りかかって」
忠犬ハチ公かい！
「ったく、どこが偶然だよ〜。
そもそもわざわざ駅前のコンビニまで行ってる時点で偶然じゃないでしょうが！」
つまり翔さんはベンチで三、四十分は待ってたってことね。
だからビールがこんなにぬるいのか。
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kotorix(プロフ) - まめまめさん» まめまめさん、はじめまして♪とても嬉しいコメントを有り難うございます。ベタな話しか書けないのですが、切なさの中にもほっこりした気持ちになって頂けるような物語を書きたいと思っています。亀更新ですが完結まで絶対頑張りますので、今後とも宜しくお願いします！ (2015年6月13日 15時) (
レス) id: 66db8230c5 (このIDを非表示/違反報告)
まめまめ - はじめまして。いつも楽しく拝見させてもらっています。 kotorixさんの作品を読むと、心が温かくなります。これからも素敵な作品を作り続けてくださいね。 (2015年6月13日 14時) (レス) id: c466c4c127 (このIDを非表示/違反報告)
kotorix(プロフ) - しるひさん» しるひさん、ごめんなさい！思ったより時間がかかってしまいました。もう少しだけお待ちください。m(_ _)m (2014年6月22日 3時) (レス) id: 66db8230c5 (このIDを非表示/違反報告)
kotorix(プロフ) - しるひさん» しるひさん♪はじめまして！コメント有り難うございます。下書きがようやく貯まりましたので、今晩中にパート更新致します。もう少しお待ち下さいね♪この続編で領が成長していく様子を見守って下さると嬉しいです♪今後とも宜しくお願いいたします！ (2014年6月21日 19時) (レス) id: e9eb502708 (このIDを非表示/違反報告)
しるひ - はじめまして。いつも続きが気になり待ちどうしく思っています。領君が健気で可愛くって私のツボです。これからも楽しみにしています。 (2014年6月21日 18時) (レス) id: 2e9e38b6df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kotorix
| 作成日時：2014年5月25日 1時
