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〜〜 side 岡田 〜〜
東京地方検察庁―――
千代田区霞ヶ関の東北の角に位置する、地上２１階、地下４階の中央合同庁舎第六号館Ａ棟。
この無駄を排除した巨大かつ圧倒的な建造物には、東京地検の他、法務省本省、最高検察庁、東京高等検察庁、公安調査庁など、数多の司法関連の省庁・機関がおさまっている。
国家の司法の中枢だけあって、セキュリティは厳重だ。
警備の制服警察官に挨拶し、必携のＩＤカードで入館、エレベーターで目的のフロアへ。
世間では休日だが、ここは通年時間に追われる職場。
勾留期限が迫った事件を抱えるものは必然的に出勤する羽目になる。
今日も例外ではなく、連休を返上して出勤しているものは少なくなかった。
自販機でコーヒーを買い、顔見知りの検事や事務官と言葉を交わしながら、フロア最奥のミーティングルームの扉を開けた。
ノックもせずに。
「あ。
早かったね。
おはよ」
驚いた。
まさか先を越されてるとは。
「おはよう…。
でも、おまえ、なんで？」
会議机に既に広げられている書類を見ながらマヌケな質問をした俺に、大野は小さな口をほんの少し尖らせた。
「なんでって、打ち合わせは九時からだろ？」
そうだけどさ。
ゆうべの大野を見たら、九時ってのは多分キツいだろうなと思って。
「ゆっくりでいいって言っといたのに。
櫻井から聞かなかったのか？」
「聞いたよ。
でもおまえ、この後一旦大阪に帰るんだろ？
早く終わらせた方がいいよ」
口調はいつもどおりだが、よく見ると、目の下に隈。
疲労の蓄積だけじゃないのは明らかで。
「もしかして二日酔いか？
ひでー顔色だぞ？」
「他人事みたいに言うなよ。
おまえがどんどん注いでくるから」
「おまえこそザルみたいに飲むなよ。
大丈夫なんて言っときながら、
しまいには猫みたいにふにゃふにゃになりやがって。
櫻井たちがビックリしてたぞ。
何か言われなかったか？」
「ふふっ。
なんだよ、猫みたいって。
そっか…みんなを驚かせたのかぁ。
途中から記憶にないんだよ、俺」
「あっぶないヤツだな！
おまえ、そんなに無防備だと、いつか攫われるぞ？」
「ふふふっ」
地検の会議室の中とも思えないゆるい会話。
机上の資料は直視するのも耐え難い酷い事件の記録だというのに、何故だろう、大野の周りはふわっと日だまりのようだ。
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kotorix(プロフ) - まめまめさん» まめまめさん、はじめまして♪とても嬉しいコメントを有り難うございます。ベタな話しか書けないのですが、切なさの中にもほっこりした気持ちになって頂けるような物語を書きたいと思っています。亀更新ですが完結まで絶対頑張りますので、今後とも宜しくお願いします！ (2015年6月13日 15時) (
レス) id: 66db8230c5 (このIDを非表示/違反報告)
まめまめ - はじめまして。いつも楽しく拝見させてもらっています。 kotorixさんの作品を読むと、心が温かくなります。これからも素敵な作品を作り続けてくださいね。 (2015年6月13日 14時) (レス) id: c466c4c127 (このIDを非表示/違反報告)
kotorix(プロフ) - しるひさん» しるひさん、ごめんなさい！思ったより時間がかかってしまいました。もう少しだけお待ちください。m(_ _)m (2014年6月22日 3時) (レス) id: 66db8230c5 (このIDを非表示/違反報告)
kotorix(プロフ) - しるひさん» しるひさん♪はじめまして！コメント有り難うございます。下書きがようやく貯まりましたので、今晩中にパート更新致します。もう少しお待ち下さいね♪この続編で領が成長していく様子を見守って下さると嬉しいです♪今後とも宜しくお願いいたします！ (2014年6月21日 19時) (レス) id: e9eb502708 (このIDを非表示/違反報告)
しるひ - はじめまして。いつも続きが気になり待ちどうしく思っています。領君が健気で可愛くって私のツボです。これからも楽しみにしています。 (2014年6月21日 18時) (レス) id: 2e9e38b6df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kotorix
| 作成日時：2014年5月25日 1時
