３５７．トップシークレット ページ24
「今回も沢山撮ってくれたんだねぇ。
ありがとうね、相葉ちゃん」
「結構巧く取れてるでしょ？
領の成長の記録にしたいからね」
褒められて照れる相葉さん。
翔さんが領の写真を次々と手に取って眺めている。
そのうちの一枚を大野さんに見せて言った。
「これなんか、昔の智くん、そのまんまだね。
…ホント可愛かったなぁ、あの頃の智くん。
声掛けたくても掛けられなくて…
俺にとって高嶺の花だったんだよなぁ…」
あれ？
翔さんの「初恋の人」が大野さんっていうのは、確か大野さんには秘密じゃなかったっけ？
見れば翔さんの前に置かれた焼酎のボトルの中身が相当減っている。
いつの間に…
随分ご機嫌みたいだけど、大丈夫なんだろうか。
俺、知〜らないっと…
「ふふっ。
高嶺の花って何だよ。
翔くん、日本語がヘン(笑)
俺、女の子じゃないし」
検事という人物観察のプロのくせに、自分のことには鈍感な大野さん。
まだ何も気付いてないようだ。
相葉さんが慌ててわざとらしい咳払いをしながら翔さんに目配せする。
「ちょっと、翔ちゃん。
飲み過ぎじゃない？
トップシークレットが駄々漏れになっても知らないよ」
翔さんは一瞬なにを言われたかわからないようだったけれど、すぐにハッとして顔を真っ赤にした。
大野さんが、そんな翔さんの袖を引っ張って尋ねる。
「トップシークレットって何のこと？
翔くん、何か隠してるの？
よかったら相談に乗るよ？」
天然もここまで来たら罪でしょう…
心配そうに見つめられた翔さんは、真っ赤になりながらしどろもどろ。
「べベベベ別に何も隠してないからっ！」
怪しすぎるだろ(苦笑)
それからしばらくみんなで飲んで、二時すぎ…
程よいアルコール摂取で、ついに睡魔に負けた大野さんがソファで居眠りを始めた。
無理もない。
今週も朝早くから夜遅く、日付が変わるまで連日働いてたのだから。
普段は冴えない顔色が、アルコールの効果でほんのりバラ色に上気してる。
こっちのテンションが上がってるせいか、いつも以上にキュートに見えるその寝顔を、四人揃ってしばらく鑑賞…(笑)
もっと眺めていたかったけれど、翔さんが「そろそろ部屋に連れて行こう」と言って彼の肩をそっと揺すった。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 377人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：kotorix
| 作成日時：2012年5月8日 15時
