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Side 和也
昨日迎えた国立でのコンサートも、今日終わりです。
ありがたいですよ。本当に。2日もさせてもらえて。
今日も事務所の先輩後輩、芸能関係者やらもたくさん観に来てくれているのよ。ありがたいよねぇ。
関係者席に座るから、この人たちは楽屋の近くの部屋で待機なんだけど、まぁこっちの楽屋への出入りも激しいわけ。挨拶したりされたり。始まる前から忙しい。
その中に風磨の姿も見えた。
今日来るって言ってたな。
「二宮くん、コンサートおめでとうございます。」
「おう、ありがと。お前、1人なの？」
「はい。なんか都合合わなくて。でも、知ってる人いっぱいいますし、Aさんも来るって言ってたし。Aさん遅いですね〜。」
Aさん来るって言ってたしのときに出るアザラシ感。キューって喜んでる顔がなんかムカつく。
ってか、風磨は大きな勘違いをしている。笑
「お前、ちゃんとAの話聞いてないだろ？Aの説明不足かもだけど、Aは関係者席じゃないよ？この広い国立競技場のどっかに居るわ。残念だなぁ。笑」
「へっ？ぇぇぇぇぇぇぇ。」
さっきまでの幸福絶頂なオーラはなりを潜め、一気にブルーなオーラを纏い出す。
忙しい奴だ。
「ま、アリーナって言ってたし、もしかすると近いかもな。」
実際にチケットは見てないし、席もちゃんと聞いてないから知らない。
でも、俺はいつも見つけるよ。割とすぐにね。
やっぱ同じ顔には反応するでしょ？笑
「そうなんですかぁ、はぁぁぁ〜・・・・失礼しました。」
挨拶もそこそこに、トボトボと関係者控え室に戻っていく風磨。明からさまだ、アザラシよ。
「なになに？風磨に何言ったの？」
「んー？ちゃんと人の話は聞けよって説教してやっただけ。笑」
「ははっ、ニノが？今日も雨降るかな〜笑」
そう言って関係者控え室に向かった翔ちゃん。
もう！失礼しちゃう！
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作者名：林檎 | 作成日時：2018年8月4日 17時
