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Side 風磨
「おかえりー」
「ただいま。」
Aさんのそばに寄ってじっくりとお顔拝見。
かわい。
「夜這いは流石に許さねーよ？笑」
「ちょ、ちょっとー！何もしませんって。久々にお顔拝むくらいいいじゃないっすか！」
くくくくくっって笑いながら頭をしばかれた。
「さっきまで起きてたんだけど、目離したら堕ちてた。」
そりゃ疲れてるよね〜
FBでも全力で満喫してるAさんが溢れてたもんね。
ダイニングテーブルにはお土産なのか、ベトナムの国旗Tシャツ(赤い生地で真ん中に黄色の星マーク)が10枚くらい積んであった。
何用？
あとは現地のインスタント麺とか、ベタすぎるキーホルダーとかマグネット。とにかくエスニックな空気で纏われてる。
アンコールワットの置物はトイレだな。
また増えたんだ。笑
「お土産の量、凄いですね・・・。
あのTシャツ何用っすか？」
「いつもこれくらい買ってくるんだよ。Tシャツは配るんだよ、お前の分もあると思うよ？笑」
「え？いらないでーす。」
マジかよー。絶対あの赤、色落ちして他の洗濯物に色移りするヤツだ。母親に怒られるヤツだ。
絶対着ないように、捨てるに捨てられない物BOXに眠らせよう。うん、絶対そうしよう！
「多分、相葉さんへの仕返しがメインだよ。あの人のお土産のTシャツのせいで、洗濯物が酷いことになってね。だいぶ根に持ってるから。相葉さん、それ忘れてそうだし。笑」
ここでブラック出してくるのね。Aさんの復讐劇。相葉くんの悲鳴が聞こえた気がした。笑
「A運んでくれる？よろしくー。」
「はい。俺も寝ます。Aさん寝てるし。。」
「おやすみ。夜這いはダメだよ？笑」
「何回言うんですか！
当たり前ですよ！おやすみなさいっ！」
二宮くんの笑い声を背に、リビングを後にした。
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作者名：林檎 | 作成日時：2018年8月4日 17時
