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Side 風磨
翌朝、自力で起きた。
スマホの目覚まし、スヌーズ機能ギリギリまで使って。どうしても朝弱いんだ。
頭ボサボサだから、朝一でシャワー浴びて全身を目覚めさせる。なんかイケてるモデルみたいでしょ？
はい、キモいですか？
はい、キモいでーす。
リビングに行けば、コーヒーの香り。
この家の朝の匂い。
「おはようございます。」
「ん、はよー。」
相変わらず芸術的な寝癖を披露してくれる二宮くん。コンクールに出せば、何かしら受賞レベルだな。
コーヒー飲みながらタバコ吸ってるし。ちゃんと換気扇の下でね。←Aさんに口酸っぱく言われてる
そういえば、昨日も起きてたな。
今日だって、昼からじゃなかったっけ？
あれ？
もしかして………
俺が起きるの待ってる？
ちゃんと起きて学校行くか見守ってくれてる？
偶然かな。
ないか、流石に。
家を出て、学校へ向かった。
学校で授業を受けて、仕事して、買い物行って
二宮家に帰宅する俺。
俺、二宮くんの通い妻みたいじゃん。笑
えぇぇっと、本日の献立は、
・肉じゃが
・ほうれん草のお浸し
・オクラの明太子マヨネーズ和え
・大根の味噌汁
以上です。
普通にこれ作れちゃう俺、凄くない？
意外に家庭的なタイプなんです。
女子かっ。
あ、でも今度Aさんに作ってあげよーっと。
今日は二宮くん帰ってくるの遅そうだな。
ちょっとでも課題を片付けたくて、夢中で取り組んでたらおかえりです。
しかも、櫻井くんも一緒じゃん。
「おかえりなさい。櫻井くん、こんばんは。」
「ただいまー。」
「おっす、受験生？あれ？まだ勉強してんの？」
「鬼に大量に出されたんだよな？笑」
「相変わらず鬼だなー。
ま、ここに来る口実出来ていいじゃん！笑」
リスみたいに前歯を出して笑う先輩と、手を叩いて爆笑する先輩。あぁ、今日も弄られる。
「なんか、最近通い妻の料理が上達したとかで食わせて貰えるって聞いて来たんだけど。ここで合ってる？笑」
早速始まったよ…
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作者名：林檎 | 作成日時：2018年8月4日 17時
