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Side 風磨
「でも、良かったよ。無事に終わって。
手応えあるなら大丈夫だ。」
そう言いながら頭撫でられる俺。
嬉しい。
よっぽどお腹が減っていたのか、あっという間に食べちゃったAさん。
「美味しかったぁ。やっぱ朝帰りにはこれだね。」
なんて満足笑顔で言ってる。決して体には良くないだろうって思うんだけどね。笑
まだ髪はビッチョビチョだ。
「髪の毛乾かして寝ろよ。
クーラー効いた部屋じゃ風邪引くから。」
「うーーーーん。ふわぁぁ。」
お腹が満たされて、すぐに睡魔にやられている。もう寝落ちるまでそう時間はかからないだろうな。赤ちゃんみたいでかわいい。
Aさん、クーラーガンガンにかけるからなぁ…布団に包まって寝るのがお好みだそうだ。にしても寒い。中島並みに暑がりなんだよな。
「聞いてないな。風磨、乾かしてやって。
こいつ、もう落ちるわ。」
「はいっっ！！」
喜んで！って言葉は辛うじて飲み込んだ。
スキップしそうな歩みを必死に抑えながら、ドライヤーを引っ張り出してきて素早く電源コードを繋げる。。
「Aさん、乾かしますからねぇ。」
ソファーを背もたれに床に座っていたAさんの後ろに回り俺はソファーへ。足を開いてAさんを間に入れる。
ふふふ。恋人同士のやつ。
Aさんほぼ寝てるんだけど、幸せぇ。
髪、相変わらず綺麗だなぁ。
サラサラの黒髪。Aさんに良く似合っている。
染めないのかな。染めたらもったいないか。
髪が乾いた頃には、俺の左太腿に凭れて完全に落ちてしまった。今、俺の左太腿は歓喜に満ちている。やったな！左太腿よ！
「あぁぁ、完全に堕ちたな。
風磨、ベットまで運んでやって？」
「もちろんですっっ！」
食い気味に返事をしてしまい、2人に笑われた。
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作者名：林檎 | 作成日時：2018年8月4日 17時
