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Side 廉
相葉くんが来てることにちょっとウザそうな顔してたんがわかった気がするわ。笑
そんな相葉くんとは反対に、和也くんの方は飄々と静かに進めてて・・・っていうか俺との一騎打ちって感じで。
あ、相葉くん？寄ってない。笑
和也くんと僅差で俺はここでも2位やった。
「惜しかったねー。でも上手いじゃん！相葉さんより全然競い甲斐あるもん。もっとやろ？」
「ニノ！そこまで言わなくてもいーじゃん！俺だってやる時はやるから！！」
相葉くんが意気込んで2ゲーム目を始めようとした時、
「ごーはーん！！」
二宮母の声が響く。
そっか、もうそんな時間やったか。
帰らんと迷惑やな。
荷物を持って立ち上がれば、
「へ？食べて行かないの？っていうか、まだゲームほとんどしてないじゃん。笑。多分永瀬くんの分も母さん、作ってると思うけど・・・。あ、帰んなきゃダメ？」
まさかの展開。
飯まで？いいの？良いんやろな・・・相葉くんなんて1番に部屋から出てってしもた。
「俺は全然問題ないです。
じゃぁ、お言葉に甘えて・・・いただきます。」
「ふふふ、それとさ？俺もタメなんだよ？Aの兄だけど、双子だから。しかも20分しか時差ないの。だから、敬語はそろそろよくない？あ、ちなみに相葉さんは1個上なんだけど、馬鹿だからタメ語で良いよ！笑」
「そ、そっか。わかった。じゃぁ、そうする・・・相葉くんに関しては追い追い？笑」
目だけで笑うと和也くんも出て行った。
あれ、二宮？？
振り返れば真剣に世界史の教科書を読んでいる。
そっち派？読み込むタイプかぁ。
「二宮？ご飯やって。俺も招ばれることにしたわ・・・お前の勉強法って読み込む系なん？」
「あ、もうこんな時間か。お腹減ったー
・・・そうそう、私世界史が1番苦手なんだよ。でもさ、教科書ってストーリーになってんじゃん？だから何回も読むの。あとは、先生がやたらと言ってる事を覚えるくらいかな。
よし、ご飯食べよ！」
ふーん・・・勉強する時はするんやな。それだけで親近感が少し湧く。だって、勝手に超人に仕立て上げてたしな。笑
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作者名：林檎 | 作成日時：2019年3月29日 0時
