チクチクハート (ページ44)

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Side 和也

10歳差ってのもあって、小さい頃からよく面倒を見てもらってて・・・今はAの高校の保健師だ。

家も近所だから時々こうしてご飯食べに来るんだよ。最近はAの近況なんかもこっそり教えてもらったりしてる。

飯を食い終われば自然と俺らの部屋に向かって・・・ゲーム。笑。Aは先に風呂に入っちゃった。

「・・・A、大丈夫？」

「ふふふ、お兄ちゃんだねー。
うん、大丈夫だと思うよ？今んとこは・・・
友達もね、男子だけど3人出来たし。今日もね、一緒に保健室でテスト勉強してたんだよ？ま、Aは教えてるだけだったけど。笑」

「そっか・・友達出来たんだ。良かった。。
いい奴そう？大丈夫だよね？」

ふー・・・俺の所為でAには去年くらいから辛い思いをさせてるわけで・・・何も言わないけど、地元から受験出来る1番遠い学校を選んだのも、きっとその所為。

Aは絶対俺のこと責めないんだよね。
家ではね、ずっと笑ってんの。
平気な顔して笑ってるんだよ。

「うん、絶対いい奴だよ！3人中2人は関西から来たのかな？関西弁なんだよね。頭も回るし、話しやすいんじゃないの？むしろね・・・」

「なに？」

「・・・担任と上手くいってない。」

「は？なんで？」

「わっかんない・・・。ラフだけど、良い先生なんだよ？Aの担任。でも、なんかAが異様に関わりたがらないから。」

「そっか。」

担任って・・・。
なんか言われたか？
かっちゃんに様子見ててもらうしか出来ないな。