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Side 廉
「そ、だから絶対内緒にしてやってね？目立ちたくないのは、見ててわかるでしょ？特別扱いとか1番嫌うから。ここに居るのだってバレたら来なくなるかもね・・・」
自分で言って寂しそうにする佐藤先生。
「大丈夫です！口固いんで、っていうか喋る相手も永瀬くんと二宮さんしか居ないんで。笑」
「俺も！」
それだけ聞くと、友達少ない寂しい人間みたいやけど、なんかそれで十分な気がして・・・何の寂しさもなかった。
「お前らはもっと友達作って高校生を楽しめよ〜！今が1番無敵だぞ！？」
「いや、十分楽しいっすよ？ご心配なく！」
俺が自信を持って言うと、佐藤先生はホッとして笑った。わぁ、佐藤先生もカッコいいんやな。あんま関わりなかったけど、これから長い付き合いになる予感。
「あ、そろそろ起こさないと。Aも連れてってね？ちょっと待ってて。
Aーっ、起きなさい！そろそろ予鈴なるよ！」
いやいや、マジで母親にしか見えへんわ。笑
しばらくして寝ぼけ眼の二宮が出てきた。
いつか思ったように、猫みたい。
「あー、スッキリした！」
顔をバシャバシャって洗うと、本当にスッキリしたようで、爽やかに笑うんや。こいつ、化粧してないんやな。まぁ、する必要ないけど。
「じゃ、またね。」
『お邪魔しましたー。』
その日から、俺らは3人で昼飯を食べるようになった。ま、保健室で食べるから、4人なんやけどな。
大抵菊池先生が途中参加する。って言っても、二宮が寝てしまってからベットから出てくるか、見計らって保健室に入ってくるか・・・二宮に鉢合わせんように注意してるみたい。
相当気にしてるな。嫌われてるって・・・。
でも、二宮がちゃんと弁当平らげたかどうか、二宮の様子とか色々さりげなく聞いてくるあたり、しっかり担任やってると思うわ。
しかも、いい先生やもんなぁ〜
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作者名：林檎 | 作成日時：2019年3月29日 0時
