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Side 廉
平野くんと「ほえー」なんて言いながら感心してると、ベッドから菊池先生が出て来た。
え？
「あ、風磨くん・・・ついに生徒に見つかっちゃったね？俺、知らないよ？」
佐藤先生は冷たく言い放ったけど、
お茶を淹れてあげるあたり優しいってことがわかる。
「ふわぁ〜、はよ。かつとし、サンキュ。こいつらは大丈夫だよ。俺、信頼してるし！・・・人間寝不足になることって一杯あんじゃん？二宮はゲームかもしんないけど、俺は彼女の相手でいっp
ん？かつとし？？
「だから、いちいち理由は聞いてないから！生徒の前で何言い出すんだよ！」
プリプリする佐藤先生に臆することもなく、
菊池先生はお茶を美味そうにすすった。
「相変わらずデッカい弁当だな。全部食べた？」
「はい。すごいスピードで。」
「そっか・・・。」
俺の返事にホッとして微笑んだ菊池先生は、ちょっとカッコいい。女子から密かに人気があるらしいけど、なんかわかる気がする。
ま、1番人気は俺らの担任である 松島先生やけどな。
放っておけない可愛さが堪らんとか。どうでもよ。
「さ、飯食って午後の授業頑張るかな〜。
お前ら、遅れんなよ？」
そう言ってそのまま出ていった。
「あの〜、ちょいちょい気になってたんすけど、佐藤先生の名前ってかつとしって読むんでしたっけ？なんか、しょうりってそのままなんやって思って覚えてたんですけど・・」
「あー、それ聞いちゃう？んーいっか、友達だから・・・内緒だよ？絶対内緒ね？・・俺とA、従兄妹なのよ。で、なんか昔から付けるあだ名が独特っていうか、、」
「あー、それでかつとし？しかも呼び捨て。笑」
菊池先生が「かつとし」って呼んでるのは引き続き謎なんやけど、それは最早どうでもいい。二宮のネーミングセンスは独特です。
最先端なん？笑
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作者名：林檎 | 作成日時：2019年3月29日 0時
