・ ページ27
Side 廉
夕飯・・・大広間で1年生が一堂に会するんやけど、席は班ごとって決められてて。二宮は大丈夫かなってそればっかり気になってる。
「二宮Aさん、ちゃんと班の人と食べてるかな？」
ふふ、平野くんも同じ心配。
さて、肝心の二宮は・・・あ、おった。
一応班の静かそうな女子2人の隣で黙々と飯食ってる。
食堂みたいなスタイルで、おかずは皿に盛られたものを取って白ご飯は自分で盛るっていう・・・俺、大盛りにしよ。
俺らが着いた席からちょうどよく二宮が見えるから、平野くんとなんとなく見ながら食べる。おかずみたいやな・・あ、変な意味ちゃうで！！笑
二宮ってコンタクトやったんやな。風呂上がりで眼鏡掛けてんねんけど眼鏡もオシャレや。肌艶々やなー。俺もお肌には自信ありやねんで？黒いけど。
っていうか、なんでパーカーのフード被ってんにゃろ。現実世界をシャットアウトしてるようで心配になる。
「二宮Aさん、寒いんかな？」
「どやろな？・・・自分の世界に入ってるようにも見えるけど。」
すると、いつかの特進文系女子の3人が(水掛けてきたヤツ)・・・二宮を囲んだ。平野くんが臨戦体制に入りそうやったし、ちょっと制して様子見。
『わぁぁ、二宮さんって眼鏡女子だったんだー。結局ガリ勉って事に変わりないんだねー。眼鏡なんてダサーい。ふふふふふ〜。』
『ダサーい。笑』
めっちゃ言われてるやん。
いや、お前らのメイクより1000倍洒落た眼鏡してんで？
隣の静香ちゃん(名前知らんからとりあえず。)が困惑気味なんやけど…でも二宮は黙々とご飯平らげてってる・・・無視やん。笑
あんだけ言って二宮が無反応なんが癪に障ったみたいで、文系女子が二宮のフードを剥いだんよ。その行為に平野くんは駆け出しそうになってんけど、とりあえず俺は全力で平野くんを止めた。←全力じゃないと止められへん。涙
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 94人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：林檎 | 作成日時：2019年3月29日 0時
