振り向いてください業くん (ページ7)

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第６話ページ7

「で、浅野君ってのはどれくらいイケメンなの？」

「１００がマックスだとしたら１００だよ！！！」

どうやら千夏ちゃんのタイプだったようで目をハートにして生き生きと語っている。

「うーん、顔だけなら９０点くらいいってんじゃない？」

「顔だけならってどういうこと？」

「なんかお堅いイメージだから友達には絶対なれなさそう」

「あー、頭いい人って近寄りがたいしね」

業君は別です。

「ところでさ」

千夏ちゃんが聞いてきた。

「赤羽君になにか用事があったんじゃないの？探してたみたいだし」

「用事っていうか、昼ごはん誘おうと思っただけだよ」

「二人って付き合ってんの？」

美穂ちゃんはサンドイッチをほおばりながら言う。

あんまり興味なさげじゃん！！！

「うーんと、未来の旦那様？」

「それ誰のこと言ってるのかな～？」

・・・・・私の頭の上から声がする。

すっごい聞き覚えある声出し、私の大好きな甘ったるい声だよーーー！！！

「業君！！！どこ行ってたの！？」

「ん～？木の上で寝てたよ」

「そんな！？一緒にご飯食べようよ！！」

「え～、考えとく。ところでさ、未来の旦那さまって違うからね？」

「えっと、」

美穂ちゃんと千夏ちゃんが混乱しちゃってるじゃん！！！

どうせ将来結婚するんだから恥ずかしがらなくてもいいのに～。

「二人は、付き合ってるってことでいいんだよね？」

美穂ちゃんが戸惑いながらも聞いてくる。

「違うからね～？」

「そんな！！！じゃあ今！！！業君！付き合ってください！」

「ごめんなさい」

「あっさりふられたーーーーーー！！！」

「うるさい」

ベシッ

業君に叩かれた。いやん！この頭、一生洗えない！

ってか、また振られたしーーー！！！

「私の何がダメなの！？」

「何がダメっていうか、知り合ってすぐの人とは付き合えないからね」

「むむ！それは難しい問題だね。美穂ちゃん！千夏ちゃん！どうすれば私と業君は付き合えると思う？」

「えっ、あっ、えっと」

千夏ちゃんはいい案が思い浮かばないらしくワタワタしている。

超かわいい！

「知り合ってすぐは無理ってことはいずれは付き合える可能性があるってことじゃないの？」

「それだ！さすが美穂ちゃん！」

「美穂ちゃんいいこと言うね！私は積極的に行くべきだと思うよ！」

二人してアドバイスをくれる。

「あのさ～それ俺の前で話すんだね。あとこれ以上積極的に来られたらどう対応していいかわかんないんだけど笑」