振り向いてください業くん (ページ3)

今日:6 hit、昨日:0 hit、合計:42,253 hit

第２話ページ3

「かーるっまく～ん。おーきーてー」

一向に起きる気配がない。

すると、

キーンコーンカーンコーン

「あっ始まっちゃったんだけど！？」

「いいじゃんいいじゃん、さぼろうよ」

「えー、いいのかな？」

「今更体育館行っても目立つだけでしょ？」

「それもそうか・・・」

グイッ

「わっ」

業君に引っ張られて私も寝ころぶような体制になってしまった。

「こうしてると気持ちいいよ？」

「そう、だね」

やばいやばいやばい。。。

隣に業君がいる。抱き着いてもいいかな？匂いかいでもいいかな？

じーっと業君を見つめていると業君も私の方を見た。

「何見てんの？せっかく桜がきれいなんだからそっちみなよ」

「いや、こんな機会もう二度とないかもしれないからせっかくだしじっくり見とこうと思ってね」

「何言ってんの？同じ学校なんだから俺の顔なんていつでも見れるじゃん」

「で、でも、業君が私のこと無視し続けたら見れないじゃん！」

「そんなことしないし、桜は今しか咲いてないんだから見ときなって」

まあ、それもそうか。

同じ学校・・・・うれしいな。

これからはいつでも好きな時に会いに行けるんだ！

同じクラスとかになれないかな？そしたら本当に最高なんだけど。

じっと桜を眺めていると眠くなってきた。

スースースー

(業ｓｉｄｅ)

寝てしまっている。

いきなり付き合ってとか言ってきた変な女。

夜桜A

いったい何なんだろう？

今も無防備に隣で寝てるし。

とっても面白そうな子だな～。

Aｓｉｄｅ

「お～い！おきて～」

「ん～」

「おはよう、よく寝てたね」

「はう！？業君！？」

「入学式終わったよ？そろそろクラス発表もあってるだろうし教室行かなきゃと思ってさ～」

「もうそんな時間！？やばっ」

「ほら、立てる？」

私の手を引いて立たせてくれた！

「ありがとう、優しいね！つきあおう？」

「おかしいね～」

「あー待って待って待って！一緒にクラス発表見に行こうよ！」

業君の横を勝手に歩く。

クラスのことが書いてある掲示板を見る。

え～っと、私はＤ組か！

「業君！私Ｄ組なんだけど何組？」

「俺もＤ」

「嘘！？同じクラス！？」

「そうみたいだね～」

「仲良くしてね！！！」

「うんよろしく～」

「てことで付き合わない？」

業君は無視して教室に向かう。

「わー待ってー！」

私も業君の後を追う。

これから同じクラスか楽しみで仕方ないよ！！！