振り向いてください業くん (ページ12)

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第１１話ページ12

そしてようやく地面に着いた。

ただいま地面！

「さあ、さっそくハグしてもいいかな？」

「１０秒だけだからね？」

「了解しました！１０秒と見せかけて１０時間くらい抱き着きます！」

「いや、それ俺に言っちゃだめだしさすがに気づくからね？ていうか無理にでもはがすから」

「そんな～」

「まあいいや、おいで」

業君は笑顔で手を広げてくれた！

「かるまく～～～～ん！」

思いっきり飛びついたのにまったくふらつかない業君。

はじめて感じた業君の身体は見た目以上に筋肉があって男の人なんだなと感じたのだった。

「あのさ～、さっきからずっと口に出してるよ？」

「へっ？やっば！私が変態だと思われる！」

「それはちょっと前から思ってたけど」

「いつばれた！？おかしいな、ばれないようにしてたはずなのに！」

「ばれないと思ってたんだ・・・」

すっごい憐みの目を向けられる。

いやんそんなにじっと見つめないで～照れちゃうよ～。

「はい、１０秒過ぎたよ」

べりっとはがされる。

「あーン！もう少し～～」

「だめ～。約束だから」

むぅ～。絶対にまたやってもらうもん！！！

そこそこ長い間業君と話してたから時間が気になり時計を見てみる。

業君と話してると時間が光よりも早く進んでいくからね！

「えーっと、今の時間は・・・まだ７時４５分じゃん！」

「まだそんな時間だったんだ」

「いったい業君は何時に来たの！？」

「６時３０分くらいかな？」

「なんで！？校門空いて無くない！？」

「５時くらいに目が覚めちゃってさ、特にやることもないしね」

「家族とのだんらんを楽しむとか！」

「あ～、俺一人暮らしだからさ」

「親は！？離婚とか・・・まさか他界！？ごめん！そうとはしらずに・・・」

「いや違うし、旅行が好きでさ今もどっかに行ってるよ」

あっよかった。そういうことだったんだ！！！！

「だから一人で暮らしてるの？寂しくない？一緒に住む？」

「別に寂しくもないしAと一緒に住む方が疲れるからやめとくよ」

「え～、気が向いたらいつでもウェルカムだよ！」

「で、学校始まるまでまだ時間あるけど図書室でも行く？」

「業君と図書室・・・やばい鼻血でそう」

「意味が分かんないや。勉強教えてほしいんでしょ？」

「あっそのことか！」

「理由もなく図書室いかないし」

「業君がいる場所はどこでも天国だよ！」

「どうしよう、いい頭の病院探さなきゃな～」

「ひどい！」