ペチュニア(1) ページ37
『ペチュニアの花言葉はあなたと過ごす日々の幸せ』
ベロニカ「あんた、(人1)に何買ったの?」
カミュ「は?」
ベロニカ「今日はあの子の誕生日よ」
カミュ「…マジで?」
ベロニカ「彼女の誕生日くらい覚えておきなさいよ…」
カミュ「…」
誕生日を知らないわけではなかった、ただ単純に忘れていただけなのだ
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ピピピッ
PM17:00
(人1)「ん〜…よく寝た…ん?」
アラームを止めるためにスマホを手に取るとLINEの通知が15件
全て自分の誕生日を祝うものだった
(人1)「誕生日かあ…今年で20歳…私
もおばさんだなあ」
口に出すとなおさら悲しくなってきた…
親と離れ一人暮らしを始めてから自分の誕生日というものに執着がなくなっていった
それすらもおばさんになったように感じる
ピンポーン
(人1)「はーい」
覗くと見慣れた青い髪
カミュ「よっ、上がっていいか?」
(人1)「どうぞどうぞ〜」
彼はいちおう…私の彼氏だ
実際のところこんなにかっこいい人が私の彼氏だなんてまだ現実味がわかない
カミュ「ん」
突然差し出されたのは小さくラッピングされた袋
(人1)「くれるの?」
カミュ「…誕生日プレゼント」
(人1)「ありがとう!!あけていい?」
カミュ「ああ」
袋の中には小さなアメやクッキー、チョコなどが入っていた
(人1)「可愛い!ありがとうカミュ!」
カミュ「…これも、」
次に差し出されたのはさっきの袋よりも少し大きめの袋
それに少し重い
(人1)「これも誕生日プレゼント?」
カミュ「あぁ、」
袋を開けると…
(人1)「マグカップ…?それにお皿まで…」
中身は色違いのマグカップにお皿とお箸のセット
カミュ「…俺とお前の分」
(人1)「あ、なるほど…!カミュとお揃いだ…!!(じーん)」
普段素っ気ない彼が自分からペアルックのものを買ってくるなんて…!
私は今猛烈に感動している…
カミュ「…あと最後にこれ、」
シャラリと音をたてて差し出されたのは鳥籠の形をしたペンダント
鳥籠の中には小さなダイヤで作られた鳥が入っている
(人1)「すごい…宝物にするね!こんなにたくさん貰っちゃっていいの…?」
カミュ「…マグカップと皿は誕生日プレゼントつーより俺得だからな」
(人1)「俺得?」
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作者名:アネモネ | 作成日時:2017年8月8日 17時