アオハルしよっ？《なにわ男子》 (ページ29)

今日:14 hit、昨日:1 hit、合計:24,702 hit

・ページ29

長尾side

さっき恭平くんが

高橋「Aに、振ってもらった」

って言ってた。

その言葉の意味は、俺も分かった。

分かりきってたけど

当たって砕けろ精神で

俺も

Aに告る事にした。

それは帰り道の事。

今日は久しぶりにAちゃんと帰る。

このチャンスは神様がくれたんや、きっと。

長尾「あのさっ…」

俺が話し掛けた瞬間

Aちゃんが少し下を向いた気がした。

そう、Aちゃんは耐性が無いんや、笑

長尾「俺な、Aちゃんの事ずっと好きやったんや」

A「うん…」

長尾「でも、俺分かってる」

そう言った瞬間

A「ごめんねっ…ごめんねっ…」

長尾「泣かんとってよ笑」

A「皆の気持ちに…応えれんから…大ちゃんにも『待って』って言ってしもたし…泣」

そりゃ戸惑うよ、

１日に二回も告られてんだもん。

長尾「Aちゃんは、責任感じんでええの」

A「えっ…？」

長尾「俺達は好きに告ってるだけ、最後に決めるのはAちゃんやで？」

A「っ…ありがとう…」

長尾「ほらっ、気持ち伝えてきなっ！」

A「うん、行ってくる！」

少しは役に立てたかなっ、なんて。

これが片思い最後のお願いだ。

A「謙杜、ありがとっ」

そう言い残してAは走っていった。

そう、Aの好きな人の所へ…