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・時間 ページ4

「稼頭央さん、そろそろ時間じゃないんですか」

 お兄ちゃんが不機嫌なまま言った。

「おっ、ほんまや。藤田、いくで。じゃあな妹ちゃん、うまかった、明日もよろしくな」

 明日も、その言葉にぎろりと、お兄ちゃんが稼頭央さんを睨む。

 火花がちってる気がする.....。
「えぇっ、稼頭央さん、せめて味噌汁あともう一口...!」
「いーから、ほら」
「Aちゃん、夜用に味噌汁とっといてくれるか?あ、稼頭央さん、待ってくださいって〜」
「ちゃんと、とっときます。いってらっしゃーい」

 あたふたと、稼頭央さんに続き藤田さんも部屋を出た。

「さて.....お兄ちゃん、私もそろそろ行くね。豪郎、片付けと戸締まりお願い」

「え?!うそ、俺?!」
「ごはん代と思えば軽いもんでしょ。鍵、帰ってきて取りに行くから…寝ないでよ?」
「うん…自信はないけど」

「お願いね?」
 しぶしぶ、豪郎は頷いた。

「あれ、Aちゃん、夏休みじゃないの?」
 ひじりーが味噌汁をすすって聞く。

「あー、今日、部活あるんだよね」
 
 私の入っている剣道部は今年、県大会にまで出場することができた。

 お兄ちゃんには散々、ソフト部にしろって言われたんだけど…。

「A、送ってく」
「え、いいよ、お兄ちゃんも急がなきゃでしょ?」
「通り道だろう、送る。ほら、急げ」

 お兄ちゃんが豪郎を心なしか睨みつけている気が…。

 まぁでも、時間的に危ないし、送ってってもらおうかな。





「じゃ、いってきまーす。豪郎、あとよろしくね」
「うーい、いってらっしゃい」
 
 ジョーンズもにこにこして手を振る。階段を下りると、お兄ちゃんが車に乗って待ってくれていた。

「お願いしまぁす」
「はーい」

 車に乗り込む。 エンジン音。

「味噌汁、味だいじょーぶだった?」
「ん?うまかったぞ」
「そ、…」

 じゃあなんであんな顔してたんだろ。

「なんで?」
 お兄ちゃんが後ろを振り向かないで聞いた。

「んーん、別に」

 車はもうすぐ正門前にたどり着きそうだった。

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あらっしー - 嶋さんの妹になりたい!!更新頑張ってください! (2017年10月28日 19時) (レス) id: 5b49f72e21 (このIDを非表示/違反報告)
花子(プロフ) - 縲城さん» ほんとに…私もなりたいものです(殴 (2014年11月24日 8時) (レス) id: f5648c6e73 (このIDを非表示/違反報告)
縲城(プロフ) - 嶋さんの妹とか羨ましいです! (2014年11月24日 1時) (レス) id: a8fba6baa2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花子 | 作成日時:2014年5月24日 18時

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