番外編〜貯古齢糖が足りない〜 ページ14
…おい、少し待て。
「私は、主人公だよ…なぁ？」
その頃青水Aは頭にハテナを浮かべていた。
「そうだね。アンタは主人公だ」
隣には妖怪コレクションした、妖怪海人(カイジン)こと海盗と河女(カワオナゴ)が座っていた。
「だよなぁ。はぁ、私の出番は？」
「Aちゃぁあああああんｯ！！！」
隣じゃなく、後ろから私に抱きつこうとする地縛霊を海人をバリアとし避けた。
「やめろ。触るな。触れるな。徹甲弾を向けるな。腐った腕を出すな。その不浄な手で私に触れるな、汚れる。」
この地縛霊は戦争で死んだと云う―吟助(ギンスケ)。
「おねげぇだよぉ！俺の体真珠湾から拾ってきてよ〜！」
吟助は私を無視し、腐った手で私の肩を上下に揺らす。
「いやぁ、真珠湾とか無理だわ。…というか、もうお前の多分体海の養分となってるぞ。」
「損なぁ！酷い事云わんでぇ！」
「そうよ！Aたん！吟さんがこんなにも頼んでるのよ？！、それでも探偵？」
と、河女。
「…てやんでぃ！ちょっとひでぇんじゃねぇかい！」
と、更に海盗。
…私は、悪役か？！って、Aたんって何だよ？！
「おねぇがぁいぃ！！死んでも死にきれちゃうけど、どうでもいい体だけど！！せめて土に埋めてぇ！」
「良いじゃないかい！」
「探偵気を見せろい！！」
…ああ、もう…此奴等…
「ごじゃごちゃ…うるせぇええええええなぁああ！！！！……そんなに頼みたいんだったら、神楽坂にでも逝って、目つき悪い三白眼妖怪探偵の尻に敷かれてこいよ！！！」
『いや、目付き悪いってアンタ人のこと言えなくね？』
…なんか凄い苛つくなぁ。
「煩い。拷問、するぞ。」
…嗚呼、甘いものが足りない。
…貯古齢糖が足りない。
急いで家路に着こう。耐え切れない。
後ろを向き、歩き始める。
そして女天狗を呼ぶ。
「何？Aか。…疲れてるな」
「もう家帰る。疲れた、運んで来れ。」
女天狗はため息を付き、私を笑顔で見る。
「了解、お憑かれさん」
「お疲れさん…だろ？」
女天狗は私を抱え、飛び始めた。
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太宰紅峰 - 和華さん :最後の最後まで誤字…すみません。はい！全力で応援しますね。頑張ってください！ (2015年8月18日 18時) (
レス) id: 540c5db925 (このIDを非表示/違反報告)
和華(元・ティティア)(プロフ) - ……ここまでお疲れ様でした。作品が終わるのはさみしいですが、この言葉を送ります。「思えば遠くへ来たなあ……」パクりとか言わないでくださいねっ☆(某有名な映画タイトル) こちらはこれからも頑張りますので！ もう少しですが見てやって下さると嬉しいです。 (2015年8月18日 17時) (レス) id: bc9e5537da (このIDを非表示/違反報告)
和華(元・ティティア)(プロフ) - 永羽君マジイケメン！ ……主人公ちゃん、どういうことでしょうか？ 説明文に「左は、今の〜〜」は解るのですが、またしても「左側の〜〜」と書いてあるので。「右側」、の間違いではないでしょうか……？ あっ、私の理解力の足りなさならごめんなさい！ (2015年8月18日 17時) (レス) id: bc9e5537da (このIDを非表示/違反報告)
太宰紅峰 - ここまで読んでくださり、ありがとうございました！返信頑張って下さい。 (2015年8月18日 15時) (レス) id: 540c5db925 (このIDを非表示/違反報告)
太宰紅峰 - 和華さん :２つの作品は読んでます！如月駅は作品を見る前に知っていました。私の名前は目を瞑って本をパラパラと捲って出てきたキャラが[太宰治]と[紅峰]だったのでくっつけました。世界寿命と夏目との重なる部分があったのならごめんなさい。続きます。 (2015年8月18日 14時) (レス) id: 540c5db925 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：太宰紅峰 | 作成日時：2015年2月4日 9時
