音流家妖霊探偵團弐~Nerukeyoureitanteidan ni~ (ページ31)

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「んー、まぁ大丈夫」
"お母さん"はにこりと微笑んで見せた。
「お前は永羽がくれたネックレスとペンダントを持っているから、多少のお守りになるだろう。ｰそれ以前に

…御前は妖怪に好かれている血が流れているよ。」
…血？
「血って…？」
"お母さん"は覚えていないか、とふぅと息を吐いた。
「御前は…私と血が繋がってない。…繋がってたら御前は人間じゃないから。それが証明だ」
…まぁ私は確かに人間だが。と、なるとやっぱり
「"お母さん"は神様だったんだな」
永羽は私をじーっと見つめていた。"お母さん"は続ける。
「まぁな。…御前は昔、ここで実の母親に捨てられたんだよ。御前の母親は、優しい女だったなぁ。私が低級の時は良く供え物を置いてってくれたもんさ。」
「…私は捨てられたのか？母親に？…何で？」
ｰ何故私が捨てられた？だとしたら…その母親は…
「…御前は今母親を最低と思っているだろうが、そうじゃない。御前の母親は、御前を守るために捨てたんだ。御前は異常だったんだよ。」
"お母さん"は優しい声で私につき告げた。
「何故ならｰ御前は

妖怪と人間の娘何だからね」
「っ？！」
私は驚いたが、永羽が落ち着いてと私の背を擦った。
「どういうことだよ…！」
「どうもこうも…ねぇAちゃん。良く聞いてね」
永羽が私の背を擦りながら続けた。
「昔、小さい頃。君はね捨てられる前にｰ約束をしたんだよ。実の"お母さん"と…そこは覚えてる？」
私は首を横にフルフルと振った。覚えてないのだ。本当の母親の仕草も匂いも…顔も。
「君は約束したんだよ。…"14歳の夏祭りの日に会う"って」
ｰ夏祭り？会う？
……夏祭りに会った…記憶が有るのは…？
「それで僕は元・"君の実のお母さん"に14歳の夏祭りに捕まったんだよ？」
「ｰやめろ…」
永羽が説明してる中、私は静かに唸っていた。