安心、出発 ページ28
しばらくすると少し安心し、落ち着いた。
ずっと落ち着くまでユースは近くに居た。
「御前…大丈夫か？」
「あっ…ああ。大丈夫だ…」
本当かよ、とユースは溜め息混じりの息を吐いた。
「どうしたんだ？こえって？」
「こえ…声が聞こえたんだ。何かどっかで聞いた…大切なことを私は忘れてるみたいなんだ」
声が聞こえたんだ。どっかで聞いた覚えのある…。
何処で聞いたか考えてみても答えが出なかった。
三日後
「それじゃ、行ってくる。」
朝7時半、皆に挨拶をし行くことにした。
「うん。行ってらっしゃい。」
ラクが手を横に振った。
事務所を出て、階段を降り駅に向かう。そして電車に乗った。
椅子に座ると、だんだん外の風景が変わって行く。そして一度乗り換えをした。
八時五十分
目的の駅に着いた。切符を機械に入れ、ホームを出た。
駅の前でしばらく立っていると話しかけられた。
「…あの、Aちゃん？」
電話で聞いた声の方を振り向くと、懐かしい顔が目に入った。
漆黒の綺麗な髪に、吊り目なのに優しいイメージが湧く目元、深い深い青く澄みわたるグレーの瞳…。
「…永羽？」
また記憶は思い出せなかったが、懐かしいと思った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 4人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
和華(元・ティティア)(プロフ) - 大丈夫ですか、太宰さん(白目) (2015年1月28日 23時) (
レス) id: bc9e5537da (このIDを非表示/違反報告)
和華(元・ティティア)(プロフ) - ああ、成程！ ウブメに似ていたからですかー。 (2015年1月28日 18時) (レス) id: bc9e5537da (このIDを非表示/違反報告)
和華(元・ティティア)(プロフ) - ウブメ……って、妖怪「姑獲鳥」じゃないですか？ あ、「産女」とも書きますね。……偶々でしょうか？ (2015年1月27日 18時) (レス) id: bc9e5537da (このIDを非表示/違反報告)
和華(元・ティティア)(プロフ) - 何事も無かったかのようにｗｗ ティアちゃん可愛いですね。 (2015年1月25日 21時) (レス) id: bc9e5537da (このIDを非表示/違反報告)
和華(元・ティティア)(プロフ) - 解ります。私も、大体の展開で、ほとんど書き殴ってますよ！Ｗ (2015年1月23日 22時) (レス) id: bc9e5537da (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：太宰紅峰 | 作成日時：2014年11月14日 11時
