音流家妖霊探偵團弐~Nerukeyoureitanteidan ni~ (ページ27)

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「………と言うわけだが」
今は昼の12時。皆を集め私は説明していた。
「誰か同行したい奴は？」
行く予定だが、全員が全員いけないので行きたい奴だけつれていくことにした。…すると
ｰ誰も手を挙げなかった。
「良いのか？私は別に気が楽で良いが…」
「いやぁわざわざ、Aの事に顔を突っ込む気にはなれないよー」
と田中が手首を上下に振った。
「…そうか、なら私一人で行く。探偵社は休みにするか営業するかは好きに決めろ。…解散！」
こうして解散した。私はいつ行くか決める。
ｰとまぁ、話を聞くだけにも日帰りだろうから朝行って夜までに帰ればいいか。
なら荷物は手帳に財布と、身分証明書…ちり紙とかか…まぁ少なくともバッグを使う事は無いだろう。
一呼吸ついて、電話を取った。依頼は来てないから三日後に行くことにした。
『もしもし？』
電話をかけると直ぐに永羽が出た。
何故かその永羽の声は泣いていた声で震えているが…
「あ、嗚呼…大丈夫か…？」
『大丈夫だよ…！…あっ決まった？』
「ああ、決まったよ。三日後…朝行くことにした、9時には着くようにするよ。」
『うん、分かった。なら迎えに行くから駅の前で集合で。』
「分かった」
がチャリと受話器を置く音がした。
…受話器を私も置こうとした時ノイズが聞こえた。
「ｰ何ｯ…？！」
その刹那今まで体験した事の無い痛みの頭痛がした。
強く机に手を置き頭を抱える。
「…ぅあ…！」
頭で声がする。
ｰおいで。おいで。可愛いｰあたしの子
「えっ…？」
ｰ大好きな可愛い子…噛み砕いてあげる。管で繋げてまた生んであげる。
ｰ苦しい、苦しい苦しい…ははは…
悲しい笑い声が頭に響いた。
「やｰやめろ…！」
声が近づいて来て、視界がぼやけ暗くなっていく。
「やめろｰやめてｯ！やめてぇ…！いやぁあああああああｯ」
…い…！…した！
「A？？！おい？！どうした？！！！」
気が付くと目の前にはユースが立って私の肩を揺らしていた。
「…あっ…ああ……ば、ばけ…こっ…こえ…嫌、嫌だ。助けて嫌だ！！」
「こえ…？何が…大丈夫だから！どうしたお前！大丈夫」
ユースは私を背中を揺すっていた。