告白8回目 ページ9
『うわﾂ！』
イタズラのごとく女子のスカートをめくっていくその風は
私の集めた桜の花弁を舞いあげた
女子たちは自分のスカートを必死に抑えていた
短いからそんな事になるんだよ
私は舞い上がる花弁を見た
『(あー、せっかく集めたのに)』
花弁は喜んでいるかのように舞い上がり
そして、ひらひらと地面に落ちた
ふと視線を感じ、目を向ける
宮治がすこし頬を赤らめてこちらを見ていた
髪には先程舞っていた花弁が1枚付いていた
『あの、大丈夫ですか？』
そう言いながら髪に手を伸ばす
そっと花弁をつかみそれを見つめる
柔らかく薄いその花弁は少し力を入れただけでちぎれそうだ
『あの、なんですかさっきから』
私は花弁をくるくるっと指で丸め地面に落とす
「あ、いや...スカート...」
そう言ってスカートに指を指す
『スカートになにか付いてる？』
そう言ってスカートをパタパタさせる
花弁でも付いてたかな
「違う、そうやない...めくれてたんや」
『めくれてたって...スカート？いや中に短パン履いてるから...』
「それでも少しは恥じらいを持てや」
えぇ...別によくない？短パン履いてるんだから...
「なんや？スカートがめくれたんか？」
宮治の後ろからにゅっと現れた宮侑
「見たんか？」
「見てない」
「その反応は見たんやな！」
「下に短パン履いてたんやから見えるわけないやろ！」
「それでもスカートの中を見たんやないかい！」
そう言いながら宮治のほっぺを引っ張る宮侑
『(舞っちゃったのは仕方ないから残ってるのだけ集めて捨てるか)』
私はちりとりで花弁を集めて落ち葉を捨てるところに捨てる
「お？A帰るん？」
『帰るけど』
「待っててくれへん？ミーティングがあんねん」
『え、やだよ』
「アイス奢ったる！」
『...』
「置いて帰るん？」
宮侑は上目遣いで目をうるうるさせて問いかけてくる
『ｯ...絶対だよ！教室で待ってるから』
よっしゃー！っと喜びながら宮治と校内へ入っていく
私は教室に行きカバンからイヤホンを取りだし耳につける
机の中の本を取りだししおりが挟まっている所から読み始める
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あいもち(プロフ) - あまノ。さん» 初コメだァ😭コメントありがとうございます！めっちゃ嬉しいです！今別の話に力を入れてしまっていてこっちの更新が出来ていなかったです（言い訳）申し訳ないです💦あまノ様の期待に応えられる内容を書いていけるか分からないですが頑張っていきます！ (2022年2月14日 20時) (
レス) id: b4a43c9678 (このIDを非表示/違反報告)
あまノ。(プロフ) - ストーリーがよく構成されていて面白いです！一途な侑くんがあたかも犬かのように夢主ちゃんを追いかけ回してるのが目に浮かびます😌あいもち様のペースで更新して頂けたら誠に喜ばしい限りです！ (2022年2月14日 19時) (レス) @page2 id: 162c50cd7b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あいもち | 作成日時：2021年10月26日 22時
