太陽登る頃帰ろう ページ5
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あの河川敷で会うのは、なかなか難しくて。
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っていうのも、6月が近づく日々に雨はつきもので。
わたしがそこに出かける回数が減っているのと。
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晴れている日でも、
二宮くんがバンド練習をして帰ってくる時間と
わたしが写真を撮り終えるタイミングがずれれば、会えないわけで。
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別にわたしが二宮くんがそこを通るのを待っていればいい話なんだけれど。
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それはそれで恥ずかしくって。
面倒くさいなって思われたらどうしようって不安で。
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結局いつも写真が撮れたら帰ってしまう。
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だからさっき。
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___________和也『今日は会えるかなー？笑』
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そう言ってもらえて。
待っていいんだ。待ってなきゃ。って思えて。
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写真が撮り終わっても、今日は前のそこに腰を下ろして
今日撮った写真と消えゆく太陽を見ながら、二宮くんを待った。
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和也「……うわ、まじか、ごめん！」
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草花と共に風に吹かれて、座って待っていたわたしを見て
首にヘッドホンをかけた彼は慌てたように謝った。
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和也「もしかして…めっちゃ待っててくれた？」
「んふふ、ちょっとだけだよ」
和也「寒くなかった？」
「６月前だもん、全然大丈夫！」
和也「…変な人に声かけられなかった？」
「それも。大丈夫だったよ笑」
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はぁ〜、よかった。って
ちょっと困ったように笑う二宮くんは。
この間より少しだけわたしの近くに、くたっと座った。
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そして。
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和也「ごめん。今日家まで送ってくから、もうちょっと。付き合ってくれる？」
「……ぇ、」
和也「Aちゃんともうちょっと一緒にいたい。なーんつって笑」
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あの優しい笑顔で、わたしの顔を覗き込んでから。
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耳元でそっと囁いた。
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みーる(プロフ) - 369Cocoaさん» Cocoaさん、励ましのコメントありがとうございます！(*´∀｀*)そんな風に思っていただけてるなんて、嬉しい限りです。本当に、こんな作品にお付き合いいただいてお褒めの言葉までいただいて。夢のようです！これからも私らしく頑張りますので宜しくお願いします！(*^^*) (2016年6月4日 0時) (
レス) id: 3f7486cc04 (このIDを非表示/違反報告)
369Cocoa(プロフ) - みーるさん、初めまして。いつも作品を読ませて頂いてます( *´艸`)みーるさんの作品の描写がとても綺麗で読んでいて「なんて素敵な作品を書く方なんだろう」とずっと思ってました。なかなかコメントも出来ない小心者ですが、いつも素敵な作品をありがとうございます。 (2016年6月3日 23時) (レス) id: 079fac21ec (このIDを非表示/違反報告)
みーる(プロフ) - ゆかりさん» コメントありがとうございます(*^^*)本当に素敵な方ですよね(*´∀｀*) (2016年6月3日 15時) (レス) id: c7d9e069d9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり - 二ノ大好き愛してる (2016年6月2日 17時) (レス) id: 59f29188ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みーる | 作成日時：2016年5月29日 19時
