忘れられるはずないでしょう ページ23
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そんなわたしに気づいたミオが、相葉くんにそれを言ったみたいで。
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教室の窓際の壁に背を向けてしゃがみこんで
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「………はぁ、っ」
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深く吸い込んだ息を、ため息みたいに吐き出した時。
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雅紀「Aちゃん！！」
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相葉くんが教室に飛び込んできた。
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「…あ、いばくん」
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雅紀「もう！こんなとこで何してんの！？」
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いつもより少し高めの声で、ちょっと怒ったように問いかけながら
わたしのところにずかずかと歩いてくる。
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雅紀「ニノの歌！聞かなくていいの？」
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雅紀「まだ誰に向けての曲なのか、決まったわけじゃないでしょ！」
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雅紀「いかなきゃ絶対後悔するよ。だって…」
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雅紀「あいつ、Aちゃんのこと直前まで探してたよ」
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「ぇ…？」
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そんなはずないよ…
だって、
だって二宮くんは、
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「…っ、だって」
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雅紀「だってもくそもないでしょ！ほら、立って！」
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訳がわからないわたしの両腕を引っ張って、立たすと
ぽん、とわたしの頭に手を置いて微笑んでくれる。
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雅紀「あいつ絶対、待ってるから。行ってあげて？」
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相葉くんのその言葉を耳に、わたしは教室を飛び出した。
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ジメッとした湿気の多い空気を吹っ切るように、わたしは体育館に続く校舎の外にある廊下を駆け抜けた。
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息が切れたっていい。
汗がどんなに流れてたっていい。
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わたしは今までで一番早く走った。
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みーる(プロフ) - 369Cocoaさん» Cocoaさん、励ましのコメントありがとうございます！(*´∀｀*)そんな風に思っていただけてるなんて、嬉しい限りです。本当に、こんな作品にお付き合いいただいてお褒めの言葉までいただいて。夢のようです！これからも私らしく頑張りますので宜しくお願いします！(*^^*) (2016年6月4日 0時) (
レス) id: 3f7486cc04 (このIDを非表示/違反報告)
369Cocoa(プロフ) - みーるさん、初めまして。いつも作品を読ませて頂いてます( *´艸`)みーるさんの作品の描写がとても綺麗で読んでいて「なんて素敵な作品を書く方なんだろう」とずっと思ってました。なかなかコメントも出来ない小心者ですが、いつも素敵な作品をありがとうございます。 (2016年6月3日 23時) (レス) id: 079fac21ec (このIDを非表示/違反報告)
みーる(プロフ) - ゆかりさん» コメントありがとうございます(*^^*)本当に素敵な方ですよね(*´∀｀*) (2016年6月3日 15時) (レス) id: c7d9e069d9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり - 二ノ大好き愛してる (2016年6月2日 17時) (レス) id: 59f29188ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みーる | 作成日時：2016年5月29日 19時
