あなたと2人いい感じ ページ21
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泣くのを我慢するのに必死で、
気づかないうちにわたしは体育館の裏にいた。
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部活をしてる音が、ジメッと湿った六月下旬の空気に反射してる。
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ふぅって、息を吐いたら。
ぽろんって、我慢してた涙が一粒だけ溢れた。
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それが頬を伝って、地面に落ちて。
しゃがんでみたら、
一つだった丸いシミがぽとん、ぽとんっていくつもできて。
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それを眺めることしかできずにいた。
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そしたら、後ろでぽん、ぽん、ぽんってボールが弾む音がして
体育館の中から、とってきます！って元気な声が聞こえて。
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やばい。そう思ってるうちに
キュッてシューズの音がしたとおもったら。
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雅紀「あれ？Aちゃん？」
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振り返った先には相葉くんがいた。
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わたしの頬を伝う涙を見て、
え、どうしよう、なにしたらいいんだろ！？って慌ててしまった相葉くんは
一旦ボールを体育館に戻しに行って、すぐにわたしのところに来てくれた。
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そんなに話したことのない男の子の前で泣くなんて、
はたまた自分の恋愛話をするなんて恥ずかしすぎると思ってたけど。
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なにも言わずに付き添ってくれる相葉くんは優しくて。
気がついたら全てを話してた。
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聴き終わった相葉くんは驚く様子もなく、からかったり同情したりすることもなく
一言だけ。
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雅紀「恋するって大変だけど、絶対大事なことだよね」
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こういった。
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俺はAちゃんのこと応援してるよ！
そう告げて部活に戻った相葉くんを見て、ミオが好きになった理由がわかった気がした。
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みーる(プロフ) - 369Cocoaさん» Cocoaさん、励ましのコメントありがとうございます！(*´∀｀*)そんな風に思っていただけてるなんて、嬉しい限りです。本当に、こんな作品にお付き合いいただいてお褒めの言葉までいただいて。夢のようです！これからも私らしく頑張りますので宜しくお願いします！(*^^*) (2016年6月4日 0時) (
レス) id: 3f7486cc04 (このIDを非表示/違反報告)
369Cocoa(プロフ) - みーるさん、初めまして。いつも作品を読ませて頂いてます( *´艸`)みーるさんの作品の描写がとても綺麗で読んでいて「なんて素敵な作品を書く方なんだろう」とずっと思ってました。なかなかコメントも出来ない小心者ですが、いつも素敵な作品をありがとうございます。 (2016年6月3日 23時) (レス) id: 079fac21ec (このIDを非表示/違反報告)
みーる(プロフ) - ゆかりさん» コメントありがとうございます(*^^*)本当に素敵な方ですよね(*´∀｀*) (2016年6月3日 15時) (レス) id: c7d9e069d9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり - 二ノ大好き愛してる (2016年6月2日 17時) (レス) id: 59f29188ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みーる | 作成日時：2016年5月29日 19時
