忘れられるはずないでしょう ページ15
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３駅分ほど、窓の奥に移る、あまり見ることのない夜の景色を眺めていた。
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気がついたら
ついた、って。二宮くんがいつもの優しい声でつぶやいて。
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気がついたら
降りたことのないホームと改札を通り抜けていて。
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気がついたら
目の前に、信じられないくらい綺麗な景色が広がっていた。
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ちょっと坂を登ってきたから、きっとここは丘になっていて。
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芝生のしかれた、小さな公園にあるベンチに
二宮くんと二人で腰掛けたら。
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目の前には、ずーっと向こうまで人工的な光のネオンが見渡せて。
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空を仰ぐとそこには、プラネタリウム…まではいかないけど
家の近くでは見れないような、満天の星。
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「…、きれいっ…」
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思わず出た、ありきたりな言葉に。
もっと違う言葉があるでしょ、なんて少し凹むわたしをよそに。
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二宮くんは、ふふって心地よく笑う。
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和也「すごくない？笑」
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「うん、すごい…」
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和也「こんなん、電車でたった５つ駅違うだけだよ？
なのにさ…なんつーか。違う世界きたみたいじゃん？笑」
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ガラじゃねーな。って
また、ふふって二宮くんは微笑むけど、間違ってないと思う。
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ほんとに、そう…
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なんでこんなに見える景色が違うんだろう。
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「ほんとに…別世界みたい」
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「こんな素敵な景色、生まれて初めて。」
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思ったままの言葉がポロっと出てしまったことに恥ずかしくなって、
ハッと見上げてた星空から、足の上に置いた拳に視線を移す。
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そしたら、そこにわたしより少し大きい手の平が写り込んで。
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また手首がそっと包まれて。
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思わず彼のほうを向くと。
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和也「ここに初めて来た時。思ったんだよね。」
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星空と街のネオンを目を細めながら話してくれる。
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みーる(プロフ) - 369Cocoaさん» Cocoaさん、励ましのコメントありがとうございます！(*´∀｀*)そんな風に思っていただけてるなんて、嬉しい限りです。本当に、こんな作品にお付き合いいただいてお褒めの言葉までいただいて。夢のようです！これからも私らしく頑張りますので宜しくお願いします！(*^^*) (2016年6月4日 0時) (
レス) id: 3f7486cc04 (このIDを非表示/違反報告)
369Cocoa(プロフ) - みーるさん、初めまして。いつも作品を読ませて頂いてます( *´艸`)みーるさんの作品の描写がとても綺麗で読んでいて「なんて素敵な作品を書く方なんだろう」とずっと思ってました。なかなかコメントも出来ない小心者ですが、いつも素敵な作品をありがとうございます。 (2016年6月3日 23時) (レス) id: 079fac21ec (このIDを非表示/違反報告)
みーる(プロフ) - ゆかりさん» コメントありがとうございます(*^^*)本当に素敵な方ですよね(*´∀｀*) (2016年6月3日 15時) (レス) id: c7d9e069d9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり - 二ノ大好き愛してる (2016年6月2日 17時) (レス) id: 59f29188ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みーる | 作成日時：2016年5月29日 19時
