ほら早く駆け出すふたり ページ13
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和也「電車、乗っても大丈夫？」
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隣を歩きながら
背の低い私よりも全然背の高い彼を見上げて、幸せに浸っていたら。
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そんなことを聞かれた。
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急に合わさった視線に、またドキドキして。
慌てて うんうん、って首を振ると。
ふふって優しい目をして。よかった、って。呟いた。
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胸が急にキュンってときめいて。
ても同時にギュッて痛くて。
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二宮くんって何者なんだろう。なんて考えた。
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私の気持ちを表すように
首にかけたカメラが、ゆらりゆらりと揺れる。
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「どこいくの？」
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和也「気になる？笑」
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「だって、二宮くん」
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ん？って振り向きながら見せた笑顔は
ちょっと得意そうな顔。
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駅について、改札を抜けるときに初めて気づいた。
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「それ。ギター…持ってる、」
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私に指差された見慣れたギターケースが
彼の背中の上で楽しそうに揺れる。
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和也「ふふ、今気づいたの？」
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人がいないホームに彼の心地良い声。
と思ってたら
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和也「今までドキドキしちやって…それどころじゃなかった？」
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スッと近くなった距離にびっくりして、恥ずかしくて。
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反射的に後ろに下がる私。
だけどちょっと下がりすぎたみたいで。
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「ぁっ、…！」
和也「！…っぶねー、」
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バランスを崩して後ろのホームに落ちかけた私を。
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二宮くんがヒーローみたいに助けてくれた。
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ギュッと掴まれた腕が。
初めて二宮くんの手が触れた腕が。
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まるでそこに心があるんじゃないかってくらい。
ドキドキ、してる。
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みーる(プロフ) - 369Cocoaさん» Cocoaさん、励ましのコメントありがとうございます！(*´∀｀*)そんな風に思っていただけてるなんて、嬉しい限りです。本当に、こんな作品にお付き合いいただいてお褒めの言葉までいただいて。夢のようです！これからも私らしく頑張りますので宜しくお願いします！(*^^*) (2016年6月4日 0時) (
レス) id: 3f7486cc04 (このIDを非表示/違反報告)
369Cocoa(プロフ) - みーるさん、初めまして。いつも作品を読ませて頂いてます( *´艸`)みーるさんの作品の描写がとても綺麗で読んでいて「なんて素敵な作品を書く方なんだろう」とずっと思ってました。なかなかコメントも出来ない小心者ですが、いつも素敵な作品をありがとうございます。 (2016年6月3日 23時) (レス) id: 079fac21ec (このIDを非表示/違反報告)
みーる(プロフ) - ゆかりさん» コメントありがとうございます(*^^*)本当に素敵な方ですよね(*´∀｀*) (2016年6月3日 15時) (レス) id: c7d9e069d9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり - 二ノ大好き愛してる (2016年6月2日 17時) (レス) id: 59f29188ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みーる | 作成日時：2016年5月29日 19時
