僕が今日おごるよ ページ12
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もう。歩いてるのか。早歩きなのか。走ってるのかさえも。
わからなかった。
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ただ、早く家に着きたくて。
着いて、お許しをもらって、カメラを持って。
彼ともう少しだけ一緒に過ごせる時間に。飛び込みたかった。
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勢いよく扉を開けたわたしを、お母さんがびっくりしてみつめて。
口を開こうとするわたしが、なにを言おうとしているか。
全て汲み取ったかのように。うんうん、と頷いて。
「パパには内緒にしとかなきゃね？」
って。イタズラする子供みたいに笑ってくれた。
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部屋に駆け込むと同時に、
” 行ける！”って彼に返事をしたら、すぐに”りょーかい”ってスタンプが一つだけ返ってきた。
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「夜は冷えるから、上着、持って行きなさいよ？」
「うん、ありがとう、お母さん！」
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私服に着替えて、カメラの充電を確認して。
すこしだけ。
黄色の髪飾りで、おめかしして。
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そしたら。
”着いたよ”
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「っ、二宮くん！」
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よ、って片手を上げて微笑む姿に。
なんだかもう。幸せ。なんて。おもった。
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和也「こんな夜遅くにすみません。ちゃんと送り届けるので、少しだけAちゃん。お借りします」
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わたしと一緒に出てきたお母さんに
そう頭をペコって下げて。
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和也「行こっか？」
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あぁ、どうして。
どうして彼がいるだけで。
彼といるだけで。
こんなに。こんなに…胸がいっぱいになるんだろう。
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みーる(プロフ) - 369Cocoaさん» Cocoaさん、励ましのコメントありがとうございます！(*´∀｀*)そんな風に思っていただけてるなんて、嬉しい限りです。本当に、こんな作品にお付き合いいただいてお褒めの言葉までいただいて。夢のようです！これからも私らしく頑張りますので宜しくお願いします！(*^^*) (2016年6月4日 0時) (
レス) id: 3f7486cc04 (このIDを非表示/違反報告)
369Cocoa(プロフ) - みーるさん、初めまして。いつも作品を読ませて頂いてます( *´艸`)みーるさんの作品の描写がとても綺麗で読んでいて「なんて素敵な作品を書く方なんだろう」とずっと思ってました。なかなかコメントも出来ない小心者ですが、いつも素敵な作品をありがとうございます。 (2016年6月3日 23時) (レス) id: 079fac21ec (このIDを非表示/違反報告)
みーる(プロフ) - ゆかりさん» コメントありがとうございます(*^^*)本当に素敵な方ですよね(*´∀｀*) (2016年6月3日 15時) (レス) id: c7d9e069d9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり - 二ノ大好き愛してる (2016年6月2日 17時) (レス) id: 59f29188ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みーる | 作成日時：2016年5月29日 19時
