私の人生は。 (ページ10)

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彪馬side

初めて会ったあの日から好きだったんだ

時間通りに来たはずなのに歌の先生かいなくて１人待っていた

歌を歌っていたら君がいた

びっくりしたがニコって笑うその姿に心を奪われた。

そこからよく話すようになったけど、なかなかお互い忙しいから会えない

だけど、わざと会うように狙って廊下にいたんだ

君はきっと気づいてないだろうな

デビューライブは君と一緒のステージに上がった

初めて君の歌声を聞くけど、懐かしい気がした
どこかで聞いたことある？

その時思ったんだ、今日好きだっていおうって

だけど、君は離れて行っちゃったんだ

「薔薇！まって…」

君に届いた。だけど手を引かれている薔薇は

薔薇「ごめん…」

とだけ残し見えなくなっていた

時が止まったような気がした

そしてもうしばらくは会えないって思ったんだ
君の背中を見てそう感じた

どうしてだろう

頬に違和感があると思って触れてみると涙が伝っていた

感情より涙のほうが早かった

廊下で一人君が閉じたドアを見つめ泣いていた

すると洸希が優しくさすってくれたから
それに心を許して我慢していた涙をすべて吐き出した

初めてあったときから好きだった
一目惚れだってことも

笑顔を見てると何でも頑張れる
大人っぽいのに笑ったり話しているときは子供っぽくて可愛いことも

俺の歌声が好きだって言ってくれて
俺は薔薇の歌声が好きだってことも

話しているうちにどんどん涙が溢れてきてしまったけど、洸希はうんうんと頷いていた

しばらくすると洸希でさえも泣いていた

笑いあった時間はとても幸せだった

悲しかったけど洸希がいたおかげで乗り越えられる気がしたんだ

あの日から３年と少しが経った

まだ俺は忘れられていない

東京の大きなスクリーンに映る君は愛しくて愛しくて仕方がなかった

目を逸らそうとしても体が動いてくれなくて、足が止まっていた

薔薇「今回の曲は女の子が好きな人に向けて伝えたい気持ちを歌にしました。」

ああ、薔薇にとってそれが俺だったらいいのに

なんて思って終わった瞬間スクリーンをあとにした

忘れようとしても忘れられない

君は俺にとって大切な存在なんだ

ライブに向けてのレッスン中に田原さんからもらったライブの変更の詳細

ゲストにSUPER★DRAGONが追加された

他のゲストの欄には…

薔薇と書いてあったんだ。