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泣く彪馬にティッシュを渡し俺は隣に静かに座り背中をさする
すると
彪馬「俺、薔薇に言おうと思ってたんだ
好きだって。一目惚れだったんだって。」
泣きながら頑張ってそれを話してくれる
そして薔薇とのことも
彪馬は今日の薔薇を見て思ったんだって
しばらくは会えないかもって
だから伝えようとしてたのに、好きのすの字も言えなかった
離れていくってまた涙を流す彪馬を優しくさする
「あ、あれ?俺も泣いちゃったじゃん笑」
彪馬「洸希も泣いてんのかよ笑ご」
泣きながら笑い合う俺たち
それがあの日の最後の記憶
俺は彪馬には薔薇の後ろ話はしないようにって気をつけた
そしてメンバーも気づいていたらしくそれに応じた
だって思い出すとまた泣いてしまうかもしれないから
そして3年が経ったんだ
あっという間かもしれないし長かったかも
薔薇と3年ちょいぶりに会うことになったんだ
詳細が渡される時はレッスン室にいた
メンバーは全員いた
田原「あ。そーいえは次のライブ決まったから!ゲストに追加させてもらったからこれみんなで見てね!」
みんなでその資料に手を伸ばした
すると
ゲストには薔薇とあった
だからそれを気にしないようにいろいろと盛り上げたんだ
当日には薔薇に会うことに緊張していたのか彪馬が1人机にうつ伏せになっている
いつも通りの楽屋だと思ったら田原さんから
田原「今日は薔薇さんと一緒だからな?後輩と言っても礼儀は正しくすることいいな?」
ス「は、はい!」
彪馬の顔が一瞬にして曇った
どんな感情なのか読み取れなかったが
俺は彪馬に話しかけた
「なぁ彪馬?薔薇来るけど大丈夫か?」
彪馬「あぁ、大丈夫…………じゃない笑
ちょっと緊張するし、薔薇はきっと忘れてるだろうな笑」
そう言って苦笑いする彪馬
忘れてないか怖かったんだろう
コンコンコンッ
薔薇「失礼します。今日共演させて頂きたきます薔薇です。よろしくお願いします。」
薔薇だ。綺麗になったなぁ
彪馬を見るとなんとなく涙ぐんでいるように見える瞳
レオくんが挨拶をしたあと少しの沈黙があった
薔薇をよく見ると、泣きそうに見えるし
何か考えてるようにも見える
彪馬も同じ表情
そして田原さんが集合写真撮ろうと言い一緒に撮った
彪馬が話しかけようと肩に触れようとするが
薔薇は触れられる前に失礼しましたと出ていった
そして泣いていたんだ
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作者名:むらさき | 作成日時:2019年11月17日 22時