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薔薇side
 




朝目が覚めていつも通りリビングに向かう

彪馬はもう仕事に行っている


自分でご飯を作り、テレビを見ながらご飯を黙々と食べていた。

すると




TV「次のニュースは池田彪馬さんがある女優と渋谷を歩いているというものです」




「え………………?」




動いていた手が固まってしまった。
少し震えていたと思う



TV「お相手はあのドラマで共演した花さんと。こちらをご覧ください」



そこにはあの花さんと並んで歩いている彪馬。
二人ともバレないような服装をしている



怖くなって気づいたらTVを消していた

涙が溢れていた

「……どっどうしてなの……?私じゃだめだった?………私は彪馬とは合わなかった……?」




その時ラインの通知音がなった

 
彪馬から


彪馬「薔薇、今から会える?伝えたいことがあるんだけど……」



もうその言葉、私は別れを告げられることしか考えられなかった。



「……ごめん。」


泣いてごちゃごちゃな心で精一杯送ったのがその言葉。




彪馬「どうした?なんかあったの?大丈夫?」




少し苛立ちもあり悲しくても辛いのもあった

いつもは少し怒っても返信をしていたが
今はもう限界だった。

返信は返さず未読無視



今までほんとに楽しかったのに、私だけだった?物足りなかった?

花さんのほうが良かった?


私は自分を追い詰めてしまった。
リビングにある写真を見つめる




薔薇と彪馬二人が笑い合っている写真

初めてデートした時の写真

スパドラのメンバーとご飯に行ったときの写真

二人が出会った日の記念日の写真………




写真を見て思いだしたことがあった

「あ、今日記念日だ……………」




すっかり忘れていた。

私と彪馬二人が出会った日





今まで大切にしてきた記念日なのに今日は最悪な日。



ラインっ


止まらないラインの通知音。





もう涙も出てこなくなってしまった





彪馬のLINEを通知オフにし









私はいつも持つ荷物だけをもち1人家を後にした。

。→←。



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作者名:むらさき | 作成日時:2019年11月17日 22時

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