君がいた夏 S.S (ページ4)

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4　*Your ページ4

奏「Aちゃん、汗すごいよ…？」

勝「A…大丈夫？」

『うん…ごめん…』

ほんとに良い人達……

『あ、班ってあと、3人だよねー？
　誰するの？』

無理に笑顔を作る。
今は騙されて…お願い……

健「どーしよっかー」

奏「今回多いよね」

勝「…」

もう…鋭いな…笑
話変えたんだからさ…

「健人くーん、私この班入りたい！」

「勝利君！私も！」

「聡君、私も入りたいな…」

「風磨君！一緒じゃだめ？」

「マリウス君！なろー？」

え？

人気じゃないっすか。笑

奏「あの5人、すっごいモテるの。
　勝利の彼女時代酷かったわ……」

『お、おぉ…』

ふと、勝利を見ると私に何か言ってる…？

“た” “す” “け” “て”

…えぇ〜

あ。

ガタンッ。

奏「え、Aちゃん…？」

さっさと誰か入れちゃえば良いじゃん！

んー、誰か良さげな人……

『貴方と、貴方と、貴方！』

「え？」

「う、うち？」

「え？……え？」

『班に入って！お願いします！』

「あ…はい」

「Aちゃん…だよね？」

「人数足りなくて困ってたの…笑」

友「相木友香(あいきともか)です」

和「山永和音(やまながかずね)です」

麻「草口麻由子(くさぐちまゆこ)です」

『先生〜。班決まりました〜』

先「じゃ、名字言って」

『えーと、宇海！佐伯！相木！山永！草口！佐藤！中島！菊池！松島！マリウ…ス？笑』

先「あ、おけ。笑」

「えー」
「ま、いっか」
「チャンスあるしね」
「うん」

なんか意味有りげな…

聡「もう名字覚えたの？笑」

マ「僕は全然覚えられなかった！
　あ、僕の名前は
　葉マリウスユリウス成龍シュミッヒだよ♪」

『長っ！』

マ「Repeat after me!」

『葉マリウスユリウス成――』

勝「はいはいはいはいはい。
　一旦置いときましょうね？」

うっ…圧が……

『はーい…』

健「あ、そだ。水着よろ♪」

え。

そっか。臨海学校か。

でも水着は…ちょっと…

ぎゅっ。

手に温かいものがある…？

勝利の手だ…。

…何も知らないくせに……

ねぇ、勝利…

優しすぎると怖いよ…

今の私には
勝利の優しさを受け止める自信なんて無い…