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人間 ページ4
じとっと俺を見る。弁解の余地はないようだ。
たしかによく見ると足はある。透き通るような白い肌だが、手も感触がある。
ん？感触？
『ほら、触れるでしょ』
そう言って彼女は俺の足の付け根辺りに手を当てた。
いや
いやいや別にときめいてなんかないから。
俺の俺がああなっちまうのも仕方ないから。
「あー、あのな嬢ちゃん…あ、そうだ名前は」
よしうまく誤魔化した。こんな時に捕まるなんざ御免だ。
こんな年頃の少女が簡単に名前を教えるなど…
『A』
あるはずがあった。
まずは危機感というものを教えてやらなければならないという父性本能？が芽生えた。
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作者名：二月生まれじゃないけど如月。 | 作成日時：2020年1月23日 20時
