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幽霊 ページ3
いや待て。
俺って霊感あったの？
いや違うだろ、まずは目を逸らして…
「なあ嬢ちゃん、こんな時間に一人でいたら危ねェぞ？」
『…』
返事はない。まさか本当に幽霊？いやまさか…さっきはなぁなぁに聞いていた話が、本当だったとはな…ここからどう逃げる、俺。
月明かりに照らされた姿こそ綺麗で可愛いが、月明かりのせいで余計に幽霊感がある。絶対幽霊だ。
身長は俺の半分くらいだろうか。
ワンピースのような白いセーラー服に、手さげのカバン。前髪から覗く目は吸い込まれそうなほど綺麗な瞳をしていた。
『ねえ』
「うおっ…なんだ」
幽霊の嬢ちゃんが急に喋った。
あ、テレパシーか？まさかな。
『さっきから、私のこと幽霊だと思ってる？』
幽霊じゃなくてサトリさんだったようだ。
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作者名：二月生まれじゃないけど如月。 | 作成日時：2020年1月23日 20時
