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父性 ページ6
この子…もとい、Aちゃんが幽霊ではないと分かった。
『ひまだなあ、何する？』
「いや何するって…」
ホテル行くか、と言わなかった俺を誰か褒めてほしい。というかこの時間にほっつき歩いてないで…な？
俺が言いたいこと、みんななら分かるよな。
「危ないから、遊んでないで帰りなさい」
『めっちゃパパだ』
「誰がパパだ…ほら、悪いこと言わないから帰りなさい、家まで連れてってあげるから」
そう言った所で、Aの表情が少し曇った。なんだ、家出少女か？もしかして親と喧嘩しちゃったとか…
「…どうしたんだ」
俺でよかったら聞くけど、と言ったら顔を上げた。
『家はないの』
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作者名：二月生まれじゃないけど如月。 | 作成日時：2020年1月23日 20時
