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バンッ
喜矢武さんがテーブルに両手を叩きつけた。
喜矢武「そんな事言ってる場合かよ!指示がなんだよ!おめーはAちゃんより所さんが大事なのかよ?!そんな弱っちぃ気持ちで付き合ってんなら別れちまえ!!」
鬼龍院「…。」
少しカチンときた。
でも...なんにも言い返せなかった。
その通りだ。
ほんとに気持ちが弱いな。
頭の中にAちゃんの顔が
浮かんで会いたいと思うのに
動くことが怖いと感じている。
歌広場「...。付き合う時にお互い覚悟したはずでしょ?いずれはこういう時がくるかもしれないって考えなかった?」
淳くんに言われて
ハッとした。
鬼龍院「...付き合う時にこういうことになるかもしれないからAちゃんがやめときましょうかって言ったんだけど...僕がやめないって言ったんだ。」
樽美酒「それだけ離したくない人なんでしょ。こんなとこでじっとしてていいの?」
そうだ...
あの時ほんとに幸せだと感じた...
心の底から離したくないと思ったんだ...
Aちゃんに会いたい...
今すぐ会って抱き締めたい。
下を向いていた顔を
まっすぐにあげた。
喜矢武「...決心したみたいだな。」
鬼龍院「うん。行ってくるよ。」
歌広場「でもまだ記者に狙われてるかもしれないのは事実だからね。」
鬼龍院「そうだった...。」
樽美酒「大丈夫!俺達と一緒に行けば怪しくないでしょ?」
鬼龍院「一緒に?」
喜矢武「全員で行けばカモフラージュになるだろ。1人で行くとさすがにやべーけど。」
鬼龍院「...ありがとう。皆。僕のためにいろんなこと考えてくれて。」
樽美酒「鬼龍院さんのためじゃないよ?Aちゃんのことが皆心配なんだよ。」
喜矢武「まだまだマネージャー続けてもらわねーと困るしな。」
鬼龍院「...もちろん。」
歌広場「さ、早く行こう。」
全員で歩き出した。
なんだか戦いに出るような、
そんな気持ちで店を出た。
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恵(プロフ) - RIOさんすごい!キリショーと主人公がどうなるのか楽しみです! (2017年3月19日 0時) (レス) id: b80664ffbc (このIDを非表示/違反報告)
RIO(プロフ) - 恵さん» コメントありがとうございます!楽しみにしていてくれて本当に嬉しいですっ♪励みになります★頑張りますー(^-^) (2017年3月18日 16時) (レス) id: 8fc1ca9d67 (このIDを非表示/違反報告)
恵(プロフ) - こんばんわ!この小説大好きです!続きが読みたくてうずうずしております。私は鬼龍院翔さんの大フアンなので、続きが楽しみで仕方ありません。応援してます。頑張ってください! (2017年3月16日 0時) (レス) id: b80664ffbc (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望 - お久しぶりです。主人公には戻ってきて欲しい。 (2017年3月14日 22時) (携帯から) (レス) id: 30f53721df (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望 - 「これから」「こらから」になってました。訂正します。 (2017年1月21日 22時) (携帯から) (レス) id: 30f53721df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:RIO | 作成日時:2016年5月22日 23時