出逢えたことで２

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ピリリリ
ピリリリ
【着信】
ー喜矢武さんー


鬼龍院｢いた？｣


喜矢武｢いや、そっちは？｣


鬼龍院｢こっちもいないよ。｣


喜矢武｢そっか。淳くんと研二から連絡あった？｣


鬼龍院｢うん。...行きそうな所探したけどいないって。二人ともまだ探してくれてるみたい。｣


喜矢武｢そっか...。｣


鬼龍院｢...。｣


喜矢武｢おい。まーた根暗な鬼龍院に戻るのか？｣


鬼龍院｢...え...｣


喜矢武｢...なんか最近明るくなったなーと思ってたんだよな。いいことあったのかなとか思ってた。まさかAちゃんと付き合ってたとは思わなかったけど。｣


鬼龍院｢ごめん...｣


喜矢武｢いや、謝って欲しいんじゃない。明るくなったことはいいことだと思ってたし。仕事も生き生きしてたと思う。｣


鬼龍院｢...。｣


喜矢武｢あの子、ここまでおまえのこと変えるなんて。すげぇな。高校の時から知ってるおまえがここまで明るくなったの初めてだ。｣


鬼龍院｢...Aちゃんといるとさ｣


喜矢武｢...。｣


鬼龍院｢気持ちがあったかくなるんだよね。うまく言えないけど。安らぎってこういうことなのかな、みたいな。｣


喜矢武｢...じゃあ、早く見つけねーとな。｣


鬼龍院｢うん。迷惑かけるけど...頼むよ。｣


喜矢武｢おー。また連絡するわ。｣


鬼龍院｢...ありがとう。喜矢武さん。｣





そうだ。
根っからの暗い奴だった僕を
変えてくれたんだ。



...考えろ...考えろ...
Aちゃんが行きそうな場所...
僕なら...どうする...









！！！！！








わかった！！
あそこだ！！！

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