好き大好き愛してる Ⅱ【短編】 (ページ8)

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断れない人.3 ページ8

撮影が始まってしまえば流石プロって感じ

あんなに死にそうだったのにしっかりリードしてくれるし

私が少しでもオドオドすればこうしたら良いよってアドバイスをくれる

『相手がなっちゃんで良かった、
ほんとにありがとうね』

夏｢俺もAさんでよかった、
女の人苦手だし人見知りだし今日すっごい不安だったんだよね｣

コソコソとお話しながらも撮影を続けていれば一旦休憩との声

『私お外の空気吸ってくるね？』

夏｢あ、俺も行く｣

そう言いながらすっと腕を出される

『ん？』

夏｢それじゃあ歩きにくいでしょ捕まって｣

『ふふっ、王子様みたいだね～』

お言葉に甘えてなっちゃんの腕に自分の腕を絡ませて外に出れば

気持ちのいいぐらいの晴天で少し風もあってすごく過ごしやすい温度

『風が吹くと気持ちいね』

夏｢たしかに、てかウェディングドレスって暑そうだよね｣

『ん～、暑いってよりかは動きにくいの方が強いかもわたし的にはだけどね』

やっぱ布が沢山使われているから重いし
歩くのを邪魔するし動きはとても制限される

夏｢へぇ～、色々と大変そう
てか普段の服装もお洒落だし普通に好きだけどこういうのもいいね、綺麗｣

『えへへ、お洒落ななっちゃんに褒めてもらえるの嬉しいなぁ～
なっちゃんもとっても似合ってる！
すーーっごいカッコイイよ！』

夏｢照れるからやめて、｣

『かわいい～笑』

カメラマン｢最後に外でお姫様抱っこしてる所だけ撮りたいんですけど平気ですか？｣

『お姫様抱っこ…、』

夏｢全然行けます！｣